5話 ページ6
うう、緊張で吐きそう....
青星学園が近づいてくるほど不安は高まってくる。
ああ、あの問題はあの式を応用してといて、あの問題は教科書を覚えておけば問題なし、あれはあの公式を使って、ええと、あれは...！
「ゆずさん？」
後ろから聞こえたかわいらしい声に振り向くと、
「やっぱり、ゆずさんよね！」
ゆ「紫乃さん！」
ツヤツヤの長い黒髪の美少女、紫乃さんがパタパタと駆け寄ってきた。
実は紫乃さんは、バレンタインデーに勇気を出して翔太くんに告白したけど、ホワイトデーに振られちゃったらしい。
泣きながら話してくれた紫乃さんを慰めてあげたその日以来、かなり仲良しになったんだ。
連絡先も交換して、EYE’Sのみんなよりも多く連絡を取っていた気がする。
ちなみに向こうで電話した時、翔太くんはきっぱり諦めて新しい恋に奮闘しているのを聞いた。
やっぱり、恋する女の子って強い...
紫「久しぶり！2年ぶりね！いつ帰ってきたの？」
ゆ「3日前、またお父さんが転勤になったの。でも、しばらく転勤はないだろうって」
紫「ああ、うれしい！時々電話はしたけど、やっぱり会って話すのが1番よね！」
そう言ってふわっと笑った紫乃さん。辺りに花が咲くような笑顔だった。
ゆ「紫乃さんはなんで青星に？」
紫「今日翔太くんの練習試合を見に行ったのだけれど、忘れ物をしてしまって、取りに行くの。ゆずさんは？」
ゆ「編入試験...」
紫「まあ、帰国したばかりなのに大変ね」
ゆ「うん。彩が勉強付き合ってくれたからテストはギリギリ行けるかなって感じだけど、面接がすごく不安で」
紫「彩さんって、ゆずさんの幼なじみよね？面接ねぇ、そういう時にはね」
ゆ「？」
紫「中学での青星での思い出を思い出しながら話したらどうかしら？そしたら楽しくなって、話すのも楽になってくるわよ」
ゆ「思い出...ありがとう。やってみるね」
紫「ええ。じゃあ頑張ってね！」
ゆ「うん」
靴箱で紫乃さんと別れた後、私は指定された教室に入り、試験を受けた。
難しい問題もあったけど、疲れない程度にカメラアイを使ったらかなり解けた。
そして面接。かなり緊張したけど、紫乃さんに言われた通り、中学1年生の時の思い出を思い出していると、自然と話すのが楽になった。
そうして試験が終了して、挨拶をして教室を出た。
結果は、2日後に報告される。
ドキドキする心臓を抑えながら廊下の角を曲がると、
見覚えのある懐かしい4人の後ろ姿があった。
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ピコ - ありがとうございます！面白いです！続き待ってます (2022年5月2日 6時) (
レス) id: 582f8895fd (このIDを非表示/違反報告)
けー - 続き読みたいです！ (2022年4月26日 22時) (レス) @page38 id: 000c69e08d (このIDを非表示/違反報告)
霊夢 - きゃー！ほんとeye-s好き！ゆず可愛い！彩いい子！みんな大好きだー！ (2021年8月27日 16時) (レス) id: 4f2a422363 (このIDを非表示/違反報告)
ルーーな - こっ、更新頑張ってください！！！ (2021年8月27日 11時) (レス) id: 93361de40b (このIDを非表示/違反報告)
恋雪 - めっちゃ面白かったです！！ 次の更新、楽しみにして待ってます!! 頑張ってください！！応援しています！！ (2021年8月18日 15時) (レス) id: 77a3f18b6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スズ | 作成日時：2020年12月29日 16時
