35話 ページ39
しばらく新幹線の中で揺られ、とうとう京都に着いた。
駅を出てから少し歩き、やがて青く輝くきれいな海が見えた。
彩「わぁ〜！」
ゆ「きれい...」
ク「京都ってあんまり海のイメージなかったけど、すごい綺麗だね」
若「よし、早速泳ぐぞ！」
小「待ってよ若武。まず旅館に荷物を置きに行こう」
上「ああ、泳いでからこの荷物を持って歩くのは疲れる」
彩「そうだね。忍、旅館って近くにあるの？」
忍「ああ、ちょうどすぐそこ」
今すぐ泳ぎたい気持ちもあったが、少しの我慢とグッとこらえて、荷物を持ち直して忍に続いた。
旅館は本当にすぐ近くにあった。落ち着いた雰囲気のお屋敷で、入り口の近くで優しそうな雰囲気のおばあさんが立っていた。
「本日はよくお越しくださいました。女将の房三真由美(ふさみまゆみ)と申します。七鬼様、12名様でよろしいですね？こちらへどうぞ」
女将さん、真由美さんは優しげな笑顔を浮かべ私たちを部屋へ案内してくれた。
紹介されたのは3部屋。私とゆずが1部屋、残り2部屋を男子が5人に分かれて使うことになった。
部屋は広々とした和室で、ベランダからは先ほど見た海が広がり、塩っぽい香りがふわっと鼻腔をくすぐった。
彩「素敵な部屋...」
ゆ「うん。なんだか和室って落ち着くね」
彩「ね、なんでだろう。日本人だからかな？あ、でも海外の人でも、和室は落ち着くって感じる人もいるよね」
ゆ「うん。なんか、和室って、なんていうんだろう、自分を包み込んでくれる感じがするな」
彩「あ、それ分かるかも」
荷物を置いて2人で海を眺めながらそんなことを呟いていると、
若「アーヤ、春内！早く海に行こうぜ！」
部屋の外から若武の元気な声が聞こえてきた。それだけ言いに来たのか、バタバタと足音が遠ざかっていく。
ゆ「待ちきれないみたいだね、若武くん」
彩「ね、待たせたら怒らせちゃうかもだし、早く行こう」
ゆ「うん！」
レ「あ、2人とも来た」
ゆ「待たせてごめんね」
若「じゃあ行くぞ！赤月、どっちが早く着替えられるか勝負しようぜ」
赤「お、いいなそれ！じゃあ負けたらジュース奢りな！」
若「望むところだ！」
上「はあ、若武の精神年齢はまだ小学生だな」
キ「翔太もそうなのかもしれない」
ゆ「あはは...2人とも燃えてるね」
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ピコ - ありがとうございます！面白いです！続き待ってます (2022年5月2日 6時) (
レス) id: 582f8895fd (このIDを非表示/違反報告)
けー - 続き読みたいです！ (2022年4月26日 22時) (レス) @page38 id: 000c69e08d (このIDを非表示/違反報告)
霊夢 - きゃー！ほんとeye-s好き！ゆず可愛い！彩いい子！みんな大好きだー！ (2021年8月27日 16時) (レス) id: 4f2a422363 (このIDを非表示/違反報告)
ルーーな - こっ、更新頑張ってください！！！ (2021年8月27日 11時) (レス) id: 93361de40b (このIDを非表示/違反報告)
恋雪 - めっちゃ面白かったです！！ 次の更新、楽しみにして待ってます!! 頑張ってください！！応援しています！！ (2021年8月18日 15時) (レス) id: 77a3f18b6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スズ | 作成日時：2020年12月29日 16時
