19話 ページ21
数時間前....
河深side
今日から学校か。まだ休み足りない...
誰もが思うであろう願いを思い浮かべながら教室のドアを開ける。
教室にはいつも通り誰もいないと思ったが、1人だけ先に来ていた。
明るい茶髪が朝日に照らされてさらに明るく見える。小塚だ。
社会と理科の成績が抜群で、「シャリの小塚」と呼ばれている。
いつもおっとりで、同じクラスの美門とは塾が同じだったことがあるらしく、よく話している。
ただの塾友達の距離じゃないと思うことがあるけど、特に気にしていない。
小塚は本を読んでいて、俺が来たことには気づいていない。カバンを机に置いたときの音でちょっとビクッとしてこっちを見た。
河「おはよ」
小「お、おはよ」(ビックリした...)
「「......」」
そんなに話すこともない俺たちの間に、沈黙が流れた。
用意をしようとカバンを開けると、かわいらしいピンクのハンカチが目に入った。
そういえばこの前拾ったっけ。ずっと持ってたけど、どうしよ、放課後に交番にでも届けに行こうか。
ハンカチを取り出すと、俺をずっと見ていた小塚の目が丸くなった。
小「それ..！」
河「ん？これ、小塚の？」
小「ち、違うけど、見覚えがあって。ちょっと貸してもらってもいい？」
河「ああ」
ハンカチを手渡すと、小塚はそれをまじまじと見つめ、ゆっくり開くと目を見開いた。
小「...！」
河「..？どうしたんだ？」
美「おはよー。あれ、小塚。こんな時間に珍しいな」
小「み、美門！これ見て！」
教室に入ってきた美門に、小塚が駆け寄ってハンカチを差し出す。
美「...これ、アーヤの匂いがする」
小「やっぱり！」
....何の話をしてるんだ？アーヤって誰？
小「河深。このハンカチって、どこで見つけたの？」
顔を上げると、真剣な顔をした小塚と美門が立っていた。
え、何、尋問？
河「4日前に部活の帰りに校門に落ちてたんだよ。ていうか俺拾っただけだからね？なんも知らないよ？」
小「うん。ありがとう」
「おっ、宋に小塚に美門。3人で集まってどうしたんだ？」
中学からの同級生、樋山隆司が会話に入ってきた。
樋「あれ、なんだそのハンカチ」
河「4日前に学校で拾った。一昨日言っただろ」
樋「あーそれか。そういえば、その4日前にさ、俺めっちゃかわいい子見かけたんだよな」
河「かわいい子？」
小美「「え!?」」
2人が樋山にズイッと詰め寄った。
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ピコ - ありがとうございます！面白いです！続き待ってます (2022年5月2日 6時) (
レス) id: 582f8895fd (このIDを非表示/違反報告)
けー - 続き読みたいです！ (2022年4月26日 22時) (レス) @page38 id: 000c69e08d (このIDを非表示/違反報告)
霊夢 - きゃー！ほんとeye-s好き！ゆず可愛い！彩いい子！みんな大好きだー！ (2021年8月27日 16時) (レス) id: 4f2a422363 (このIDを非表示/違反報告)
ルーーな - こっ、更新頑張ってください！！！ (2021年8月27日 11時) (レス) id: 93361de40b (このIDを非表示/違反報告)
恋雪 - めっちゃ面白かったです！！ 次の更新、楽しみにして待ってます!! 頑張ってください！！応援しています！！ (2021年8月18日 15時) (レス) id: 77a3f18b6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スズ | 作成日時：2020年12月29日 16時
