16話 ページ18
翔太side
クラスのやつらが帰り始めて20分。
教室には俺たち以外誰もいなくて、話し声が響く。
レ「お、もうこんな時間か」
ク「じゃあ、帰って荷物置いたらキヨん家だね」
翔「ああ」
キ「なんで俺の家...まあいいけど」
翔「じゃあ帰るか」
カバンを取り立ち上がると、Sルームのドアがガラッと開いた。
緑山だった。走ってきたのか、少し髪が乱れていて、誰かのカバンを抱えていた。
リ「よし。セーフ」
レ「緑山」
ク「そのカバン、どうしたの？」
リ「人質」
キ「人質？」
意味が分からなくてそのカバンを見ると、見覚えのあるものが目に入った。
色がそれぞれ違う5枚の花びらでできたキーホルダー。
あれって...
翔「おい緑山。それってまさか...」
「失礼します！リョウ君、カバン返し..て...」
声がした方を見るとそこには、俺たちを見て驚いている、ゆずがいた。
髪も伸びて、雰囲気も少し変わっていた。でも...
ゆ「....久しぶり、みんな」
穏やかな聞き心地がいいあの声は、変わっていなかった。
翔「っ！ゆず！」
思わず駆け寄り、ギュッと抱きしめる。
ゆ「しょ、翔太くん、苦しい...」
腕の中でゆずが言っているのが聞こえて、パッと腕を話す。
翔「わ、悪い、つい...」
ジーーー...
後ろから視線を感じてゆっくり振り返ると、3人が「抜け駆け禁止」というような目でオレを見ていた。
特にキヨの目が冷ややかで怖い。
ゆ「みんな、どうかした？」
ク「いや、何でもないよ。それより久しぶり、元気にしてた？」
ゆ「うん！」
キ「いつ帰ってきたんだ？」
ゆ「ちょうど1週間前」
レ「え、なんで連絡してくれなかったの...」
ゆ「ゴメンね、ビックリさせたくって」
えへへといたずらっ子な顔で笑うゆず。めっちゃかわいい。
リ「あのー、感動ムード邪魔して悪いけどさ。ほらよ」
緑山ははさっき持ってたカバンをゆずに投げた。
翔「あれ、緑山驚かないのか？」
リ「もう会ってるからな」
4人「「「「は？」」」」
ゆ「うん、紫乃さんとも会ってるよ」
4人「「「「え？」」」」
翔「マジで？」
レ「いつ？」
ゆ「紫乃さんとは翔太くんの練習試合が会った日で、リョウ君はその次の日」
翔「え、俺の試合があった日？」
ク「僕たちその日学校にいたよね？」
キ「ああ」
ゆ「フフフ」
翔「そうだ！今日のパーティー、ゆずにも来てもらおうぜ！」
ゆ「え？パーティー？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ピコ - ありがとうございます！面白いです！続き待ってます (2022年5月2日 6時) (
レス) id: 582f8895fd (このIDを非表示/違反報告)
けー - 続き読みたいです！ (2022年4月26日 22時) (レス) @page38 id: 000c69e08d (このIDを非表示/違反報告)
霊夢 - きゃー！ほんとeye-s好き！ゆず可愛い！彩いい子！みんな大好きだー！ (2021年8月27日 16時) (レス) id: 4f2a422363 (このIDを非表示/違反報告)
ルーーな - こっ、更新頑張ってください！！！ (2021年8月27日 11時) (レス) id: 93361de40b (このIDを非表示/違反報告)
恋雪 - めっちゃ面白かったです！！ 次の更新、楽しみにして待ってます!! 頑張ってください！！応援しています！！ (2021年8月18日 15時) (レス) id: 77a3f18b6f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：スズ | 作成日時：2020年12月29日 16時
