14話 ページ15
ゆずside
そして3日後。
とうとう、新学年になる日がやってきた。
高等部の新しい制服を着て、かなりテンションが上がる。
中学の制服もオシャレだったけど、高校のは中学のよりずっと大人っぽくて、ザ・女子高生！って感じがする。(語彙力ない)
彩も鏡の前でクルッと回ったり、ワクワクしているようだった。
学校用に買ったバッグを肩にかけ、家を出て駅に向かう。
駅で彩と別れた後、青星の方向の電車に乗った。
椅子に座ってじっと待っているとき、上から聞き覚えのある声が聞こえた。
「春内さん？」
顔をあげるとそこには、くるんと巻いた髪にパッチリした目の大人っぽい女の子。
「..朝木さん」
中学の時にクラスの女王様だった、ルリちゃんがいた。
ル「やっぱり、春内さんよね？海外に行ったんじゃ..」
ゆ「先週帰国したの。また今日から青星に通うんだ」
ル「...そうなんだ」
ゆ「.......」
沈黙が流れた時、電車が駅について私たちは降りた。
駅を出て歩いているとき、ルリちゃんが後ろから走って隣に来た。
ル「...私ね、去年の中学の卒業式に、翔太くんに告白したの」
ゆ「...！」
4日前の紫乃さんの言葉を思い出す。
紫『「サッカーよりドキドキさせてくれる子がいるから」ですって』
その子って、ルリちゃんなのかもしれない。
という私の考えは、次のルリちゃんの言葉で消えた。
ル「...振られちゃった。「サッカーよりドキドキさせてくれる子がいるから」って」
ゆ「...そうなんだ」
紫乃さんでもルリちゃんでもない...じゃあいったい誰なんだろう...？
ル「.....春内さん。本当にごめんなさい」
ゆ「え？」
ルリちゃんは私の目の前で、いきなり頭を下げて謝罪した。
ゆ「え、え、ルリちゃん？」
ル「入学した時、せっかく仲良くなれたのに、翔太くんと仲がいいからって、私、嫉妬して...今まで避けてきて、ホントごめんなさい」
ゆ「..ルリちゃん」
ずっと頭を下げ続けるルリちゃん。
正直に言うと、辛かった。
せっかく友達が増えたと思ったのに、ある日突然避けられて、「ウソツキ」なんて言われて。
小学校の時を思い出して。すごく落ち込んだ。
でも、今はそんなこと、気にしていない。
だって私には、信頼できる仲間、友達がいるから。
ゆ「....いいよ」
ル「え？」
ゆ「謝ってくれたなら、いい。反省してくれてるなら、私は許す。その代り、これからも仲良くしてくれる...？」
ル「...！もちろん...！」
といってルリちゃんは、少し赤い目をしながら、にっこりと笑った。
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ピコ - ありがとうございます！面白いです！続き待ってます (2022年5月2日 6時) (
レス) id: 582f8895fd (このIDを非表示/違反報告)
けー - 続き読みたいです！ (2022年4月26日 22時) (レス) @page38 id: 000c69e08d (このIDを非表示/違反報告)
霊夢 - きゃー！ほんとeye-s好き！ゆず可愛い！彩いい子！みんな大好きだー！ (2021年8月27日 16時) (レス) id: 4f2a422363 (このIDを非表示/違反報告)
ルーーな - こっ、更新頑張ってください！！！ (2021年8月27日 11時) (レス) id: 93361de40b (このIDを非表示/違反報告)
恋雪 - めっちゃ面白かったです！！ 次の更新、楽しみにして待ってます!! 頑張ってください！！応援しています！！ (2021年8月18日 15時) (レス) id: 77a3f18b6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スズ | 作成日時：2020年12月29日 16時
