結婚反対！！！！【御影玲王】

玲王の好きになった理由 ページ43

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高校一年生の頃。




御影玲王は自分の目標であるW杯優勝を実現するためには




まずは自分の国で一番になることが必要だと思い、





サッカー全国選手権を見に来ていた。










やっぱり日本にもまだまだ凄いやつが沢山いて、玲王の目標はそう甘いものではないということが確認できた。










ばあや「玲王坊ちゃま、そろそろお帰りになられないと、ご両親に怪しまれます。」












玲王「あー、そうだな！帰るか！」










そういって引き上げようとした時、一人の子供が大泣きし始めた。








親とはぐれてしまったのだろう。





その子はしばらく泣き止まず、周りの心無い大人たちが





「ちっ、うるせえな。誰の子だよ」





などブツブツ言い始めた。










ハッとして、あの子に話しかけて、親を探してあげるべきだと思い一歩踏み出したところで、










一人の女の子がその迷子に話しかけた。









『ねえ、お父さんとお母さんとはぐれちゃったの？』










迷子「…っう、うわぁーーん！！！！」








更に泣き始める迷子。










思わず、






玲王「おい、迷子になっちゃったのか？」







と口が出て、再度同じことを聞いた。







すると女の方が口を開いた。









『ちょっと！泣いている子供と話す時は絶対目線合わせてあげないとダメ！じゃないと怖がってもっと泣いちゃうよ！』








と、ムッとこっちを見て言った。










その瞬間だった。








整った顔をした彼女が、まるで上目遣いをするかのように顔を上げ、こちらを強く見て、少し怒っている。






その表情に、どうもうるさく心臓が動いた。












『あとは私やるんで、任せてください！少しでも声掛けてくれて、ありがとう！』










そういって彼女と迷子は言ってしまった。















去り際、彼女のポケットから学校から配られたかのような紙がペラ、と落ちた。







それを拾い上げ、開いてみると、





綺麗な時で名前の欄に、Aとかいてあった。









玲王はその情報だけを頼りに、彼女を探しまくった。








見つけた暁には、婚約者にしてやると。















それくらいには、


子供の気持ちがわかっていて、ダメなことはダメと言えて、綺麗で可愛い彼女に、一目惚れをした彼女に、必死になっていた。

















絶対に見つけてやる。と。

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