赤犬の娘は中将です (ページ23)

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女剣士ページ23

「どうしてたしぎさんはあんな奴の部下でいるんですか？本部に来ればあんな奴の下で働かなくて済むのに」

料理を食べながらまだ怒りが収まっていない私を見ながら、たしぎさんは「まあまあ落ち着いて」と言う。

「ああ見えても町の人たちには優しいんですよ。それに、スモーカーさんがここを取り締まるようになってから海賊の被害も減りました」

確かに治安が良くなった気はする。

「でも、私は海賊に絡まれたもの。スモーカーさんは何してるのよ」

私が不機嫌のままそういうと、たしぎさんは驚いて、

「大丈夫でしたか！？」

と私の心配をしてくれた。

「大丈夫よ。強いコックさんが助けてくれたの」

そうしてサンジの話をするとたしぎさんがさらに驚いたように、

「その3人ともみんなモンキー・D・ルフィの仲間ですよ！」

「え……？」

全く知らなかった私をよそに、たしぎさんは、

「こんなことスモーカーさんに知られたらまた小言言われますよ」

と慌てた様子で解決策を考え始めた。

「とにかく私は知らなかったことにしますね」

たしぎさんはそう言い料理を口に運ぶ。
私も料理を口に運びながらサンジたちのことを思い出す。

サンジの料理は美味しかったなぁ……。

じゃなくて！ただの船乗りだと思ってたけど海賊だったのね……。海賊にしてはいい人すぎたし、親しみやすかった。

「次会ったら必ず捕まえます！」

と意気込んでいるたしぎさんを見ながら、私は別に捕まえなくても良いかなぁ。と思う。