赤犬の娘は中将です (ページ19)

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市場へページ19

話を聞けば、サンジは船のコックをしているらしい。

かの有名な海上レストラン、バラティエで副料理長の経験もあるコックだった。

バラティエは海軍の中でも有名で、誰もが一度は行ってみたいレストランだった。

「バラティエの料理はとても美味しいと聞いたわ。サンジは腕利きのコックなのね」

「いつかAさんにも食べてもらいたいな〜」

「ふふ、楽しみにしてるわ」

相変わらず語尾にハートがつきそうだが、さっきよりはまともに会話ができるようになってきた。

「さぁ！市場に着いたわよ。何を買いに来たの？」

「長い航海になるからな。色々見て回るつもりだ」

そう言いサンジは魚を見て回る。
サンジは新鮮な魚を見てテンションが上がっているみたいで、店の人と話をしている。
どうやらサンジはここに来たのは初めてらしい。

「おっ！なんかあがったみたいたぜ」

店の人がそう言い、2人は港に向かう。

「お！それはエレファント・ホンマグロじゃねえか！」

店の人がそう言うと、サンジは顔色を変える。

「こいつはいくらだ？俺に売ってくれ！」

その後も「金ならある！」と言い、エレファント・ホンマグロを欲しがっている様子だった。

そしてエレファント・ホンマグロが料理コンテストの賞品になると知ったサンジは速攻で料理コンテストに出場することを決めた。

「Aさ〜ん！応援しててくれよ〜！」

買わないなら私海軍基地に行きたいんだけど。という気持と、サンジの料理を見てみたい。という気持ちが混ざり、結局ついていってしまう。