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準備をしていたら、普段よりも時間がかかってしまった。
いつも私より遅い五条くんはさておき、夏油くんと家入さんはきっともう教室にいるだろう。
『すぅ……はぁぁぁ……』
ゆっくり深呼吸し、前髪を整えて、入口の取手に手をかける。
無意識に力が入ってしまったようで、大きな音を立てながら その引き戸は開かれた。
『お、おはよう……』
瞑っていた目をゆっくりと開けると、二人が私を凝視していたので、
ばっ、と顔を反射的に逸らした。
……次に聞こえたのはガタンッという音。
二人が急に立ち上がったせいで、椅子が後ろに倒れたのだ。
「……Aか？」
夏油くんは驚いたような顔をしてそう訊いてきた。
言葉が出なくてただ頷くと、家入さんも続いて私の方を見て
「えー、凄」
と零す。
『な、何かごめん、私なんかがこんないきがって……』
変な所で謝るのは私の癖。
恥ずかしくて、頬を手で覆うと、二人は近くに来て褒めてくれた。
「謝る必要は無いよ。
今の方がずっと似合ってるから」
「いいと思う。可愛い。」
予想より遥かに嬉しい反応に、顔が ぼっ と熱くなる。
私はたった一言、
『ありがとう……』
と小さな声で言ったのだった。
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美桜(プロフ) - あ〜、次が楽しみです！←好きッ (2021年3月12日 12時) (
レス) id: a2ac9ececf (このIDを非表示/違反報告)
きみを - しゅきぃぃ、、更新楽しみにしてます！ (2021年3月8日 16時) (レス) id: d62859d88d (このIDを非表示/違反報告)
垢なし - うっちゅき…頑張ってください…亀更新でも全然気にしないのでこの作品を書いて読ませていただきありがとうございます(血涙) (2021年3月8日 16時) (レス) id: 5f562d56d2 (このIDを非表示/違反報告)
さーこ - 好き過ぎる展開です！素敵な作品をありがとうございます！更新楽しみにしてます^o^ (2021年3月8日 8時) (レス) id: 98cdb25e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：点P
| 作成日時：2021年3月8日 0時
