抱擁 ページ6
蒼「あの冒険者とは……何を話した？」
A「んぐっ……げほっげほっ」
唐突に問われAは思わず咳き込む。
何かがあったわけではないので、ソウエイを見て答えた。
A「真也さんとは、別に何も…ほとんどシュナが話してたし…ちょっとだけ距離感が近いかなぁ、とは思ったけど…」
蒼「………名前で呼んでいるのか…」
やはり何処か気に入らん、とソウエイはムッとし黙ってしまった。
Aは困ったように眉を下げソウエイを見つめる。
A「あの……ソウエイ……怒ってる？」
蒼「…………いや。…………距離感が近いと言ったがどの程度だ？」
ソウエイが立ち上がりAのそばに移動すると、立て、と手を差し伸べる。
Aはその手を取り、えっと、このくらい…？とソウエイに近寄りくっついた。
蒼「……………………」
A「で、でも一瞬だったし、近いって伝えたら離れてくれて……」
蒼「…………お前は、もう少し……ハァ…いや、なんでもない。」
悪かった、とソウエイはから離れ、席に戻った。
Aも再度席に座ると俯く。
ソウエイに、嫌われたかもしれない。
そう思うと、ジワリと目頭が熱くなった。
A「っ…………」
蒼「………何故、泣く？」
珍しくソウエイが驚いた顔をした。
ソウエイは自分の態度が悪かったかもしれないと、再度立ち上がるとAのそばに行きそのままAの手をひき立ち上がらせると、そのまま抱きよせ頭を撫でた。
その行動にAは驚き、慌てる。
A「そ、ソウエイ……」
蒼「悪かった。怖がらせたな。すまん。」
A「………んーん。大丈夫………でも、その……少しだけ、こうしててもいい？」
蒼「あぁ。好きにしろ。」
ソウエイの言葉を聞き、安堵の息を漏らし、Aはぎゅっとソウエイの背中に回した腕に少し力を入れ抱きついた。
ソウエイは抱きつくAを優しく撫でる。
安心、する。とAは小さく呟いた。
それが聞こえたか否かは分からないがソウエイはAが離れるまで甘やかすように撫で続けた。
どうしたものだろうか、とソウエイは内心自問自答した。
ベニマルから、Aが自分を好きだという話は聞いている。
この状況を見て、Aには嫌われてはいない事は確かだ。
しかし今ここでその話をするのも些か納得がいかなかった。
まるで、自分があの冒険者に嫉妬をしてAに迫ったなどと思われたくはない。
今はまだ、このままでも良いような気もした。
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mikael(プロフ) - 氷華桜さん» コメントありがとうございます！ソウエイとのイチャイチャは、今書いてるやつが終わったら考えてみますね！！良かったらまたみにきてください(ㆁωㆁ*) (7月29日 7時) (
レス) id: 081e609128 (このIDを非表示/違反報告)
氷華桜 - そうえいとのイチャイチャを書いてほしいです！ (7月27日 15時) (レス) @page35 id: 50567ddaac (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - もちろんです！読みにきます！！ (2023年4月2日 0時) (レス) id: 7d90da8c46 (このIDを非表示/違反報告)
mikael(プロフ) - えむさん» コメントありがとうございます！最高とのお言葉嬉しい限りです(ㆁωㆁ*)ソウエイ夢はまだまだ書きたいことあるので、近々掲載出来ればと思いますのでその際はまた読みにきてくださいヽ(=´Д`=)ﾉ (2023年4月2日 0時) (レス) id: 081e609128 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - もう…ほんとに…最高でした！連載お疲れ様でした！！ (2023年4月1日 19時) (レス) id: 7d90da8c46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mikael | 作成日時：2022年7月27日 6時
