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時間切れ2 ページ23

ソウエイが、Aのその様子を見て、こっちを見ろ、とAの頬に手を添える。
高鳴る心臓にAは顔を赤くしつつもソウエイを見つめた。



蒼「顔が赤いな。熱でもあるのか?」
A「だ、大丈夫。ちょっと………ソウエイの笑顔が、格好良かったから………」
蒼「……………そう、か。」


Aの言葉に少しだけ照れくさそうにし、ソウエイは少しだけ目線を逸らした。
Aはそんなソウエイを見て、珍しい…とソウエイの顔を覗き込む。


蒼「あまり、見るな。」
A「もしかしなくても、ソウエイ照れてる…?」
蒼「っ……………少しだけ、な。」
A「っ…………」


いつもと違い、素直なソウエイの態度に、Aは心臓が酷く締め付けられるような感覚に陥った。




この人が、こんなに可愛いと思った時があっただろうか。
普段の格好良さとは違い、どうにも母性本能と言うものをくすぐられる感覚だ。


A「ソウエイも、かわいい所あるんだね。」
蒼「そんなことは無い。」
A「え、そんなことあるよね?」


少しだけ優越感に浸るようにAはニヤニヤしつつもソウエイの顔を覗き込んだ。
その様子を見て、ソウエイは軽く深呼吸をするとじっとAを見つめた。


A「え、な、なに?」
蒼「いや。」



お前の可愛さには負ける。





フッと笑うソウエイの言葉に、Aは真っ赤になり顔を覆い隠した。
ソウエイは少し勝ち誇ったような笑みを見せつつ、Aの頭を優しく撫でた。





その日は夕飯まで一緒に過ごし、Aはソウエイにお礼を伝えた。


蒼「いや、俺も一緒に居られて良かった。ありがとう。」


明日からも仕事が頑張れそうだ、とAの額にキスをし自宅へと帰った。



A「……………………」






最後の、何?




き、キス、してった?






うわぁぁぁぁぁあーーーーー!!










Aはソウエイが去った後の部屋で一人悶絶した。











ソウエイもまた自宅に戻り満足そうに口元に笑みを浮かべていたが、ふと我にかえりベニマルからの言葉を思い出した。




二人で話せ、と言われていたが、まぁいいだろう、とフッと笑みを見せると風呂に入る準備を始めた。







後日、Aの様子が別の意味でおかしい事にベニマルが悩まされたのは言うまでも無い。

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設定タグ:転スラ , 転生したらスライムだった件 , 蒼影   
作品ジャンル:恋愛
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mikael(プロフ) - 氷華桜さん» コメントありがとうございます!ソウエイとのイチャイチャは、今書いてるやつが終わったら考えてみますね!!良かったらまたみにきてください(ㆁωㆁ*) (7月29日 7時) (レス) id: 081e609128 (このIDを非表示/違反報告)
氷華桜 - そうえいとのイチャイチャを書いてほしいです! (7月27日 15時) (レス) @page35 id: 50567ddaac (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - もちろんです!読みにきます!! (2023年4月2日 0時) (レス) id: 7d90da8c46 (このIDを非表示/違反報告)
mikael(プロフ) - えむさん» コメントありがとうございます!最高とのお言葉嬉しい限りです(ㆁωㆁ*)ソウエイ夢はまだまだ書きたいことあるので、近々掲載出来ればと思いますのでその際はまた読みにきてくださいヽ(=´Д`=)ノ (2023年4月2日 0時) (レス) id: 081e609128 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - もう…ほんとに…最高でした!連載お疲れ様でした!! (2023年4月1日 19時) (レス) id: 7d90da8c46 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mikael | 作成日時:2022年7月27日 6時

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