ソウカの本心 ページ19
ソウエイの家に泊まった翌日。
Aは昼前にソウカの所へと向かった。
ソウカのいる医務室へと向かうと、サイカやトウカがお見舞いに来ているようだった。
邪魔かな、と思いつつもドアから顔を覗かせる。
A「ソウカ、今大丈夫かな?」
ソ「オウカ!来てくれたんですね!」
サイカとトウカがそろそろ訓練に向かうね、とその場をさっていった。
Aは部屋の中に入ると、ソウカの近くにあった椅子に座った。
ソ「心配かけたようで、すみません……」
A「んーん、ソウカが元気になったみたいで良かったよ。」
これ、お見舞い。とシュナからもらったお菓子をソウカに渡す。
それを受け取り嬉しそうに笑うソウカが言った。
ソ「これ、ソウエイ様もお好きなんですよね。後で顔を出すと言っていたのでそのときにでも頂きますね」
ソウカの口からソウエイの名前が出て、ツキン、と痛む。
A「…………ソウカ……話があるんだけど。正直に、答えてほしい」
ソ「どうしたんですか…?」
ソウカは……
ソウエイのこと、どう思ってるの?
〜ソウカside〜
オウカからの言葉に詰まった。
彼の方と一緒に仕事をし、彼の方のそばに居られることが幸せだと感じていた。
ここ数日一緒に過ごすうち、自分の心の中を占める割合が多くなっていることは確かだった。
愛しているかと問われれば、恐れ多い、と答える。
そばで仕えさせて貰えるだけで、心が満たされるのが本心だ。
オウカが、ソウエイ様のことを好きだと思っている事は、薄々感じてはいた。
同じ鬼人で、とてもお似合いだと、私は思っている。
しかし、心のどこかで…ソウエイと一緒に居られなくなるのではないかと、複雑な心境を抱えていた。
ソ「私は…………オウカの気持ちを知ってます。ここで私自身の本心を隠してしまうのは、貴女にも失礼かと思うので言わせてもらいます。」
私は、ソウエイ様のことが好きです。
でも、それは愛情というよりは、敬愛に近いです。
一緒に仕事をさせて貰えることがこの上ない幸せです。
彼の方のそばにいれば、強くなれる気がする。
そして、その強さは、このテンペストのみんなを守ることが出来る。その強さを持つために私は彼の方のそばに居たい、そう考えてます。
ソ「オウカは、私とソウエイ様の仲を心配しているようですが、その心配は無用ですよ。」
私の言葉が信じられないようでしたら、ソウエイ様にも聞いてみて下さい。
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mikael(プロフ) - 氷華桜さん» コメントありがとうございます!ソウエイとのイチャイチャは、今書いてるやつが終わったら考えてみますね!!良かったらまたみにきてください(ㆁωㆁ*) (7月29日 7時) (レス) id: 081e609128 (このIDを非表示/違反報告)
氷華桜 - そうえいとのイチャイチャを書いてほしいです! (7月27日 15時) (レス) @page35 id: 50567ddaac (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - もちろんです!読みにきます!! (2023年4月2日 0時) (レス) id: 7d90da8c46 (このIDを非表示/違反報告)
mikael(プロフ) - えむさん» コメントありがとうございます!最高とのお言葉嬉しい限りです(ㆁωㆁ*)ソウエイ夢はまだまだ書きたいことあるので、近々掲載出来ればと思いますのでその際はまた読みにきてくださいヽ(=´Д`=)ノ (2023年4月2日 0時) (レス) id: 081e609128 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - もう…ほんとに…最高でした!連載お疲れ様でした!! (2023年4月1日 19時) (レス) id: 7d90da8c46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mikael | 作成日時:2022年7月27日 6時