熱 ページ1
起き上がれない。
そう思った。昨夜しっかりと体を温めておくべきだったと少しだけ後悔する。
A(どうしようかな…)
仕事は急ぎのものはない筈だ。
今日は休ませてもらおう、と思った。これでは、足手まといにしかならない。
体も熱い。
なんとか起き上がるも、クラクラする。
ダメだ。とAは再び横になった。
意識が朦朧とする。ゆっくりと目を閉じ、そのまま眠りについた。
朱「お兄様、今日はオウカは来ないのでしょうか?」
紅「どうだろうな。後で仕事に行く前に顔を見ていくか。」
ベニマルがシュナの作った朝食を食べながらそう呟いた。
しかし、思い出したように慌て始める。
紅「しまった。今日はリムル様に呼び出されてるんだ。」
急がねば、と慌ててご飯を頬張ると準備をして家を飛び出していく。
紅「すまんが、後でオウカの所に顔出してやってくれ!!」
朱「わかりました!気をつけていってらっしゃいませ!」
慌てるベニマルを見送りくすくす笑いながらも、シュナは片付けなどを行い、少ししてオウカの家へと向かった。
朱「オウカ?いらっしゃいますか?」
シュナがドアをノックしながら訪ねるも返事がない。
先にどこかへ行かれたのかしら…と首を傾げた。
居ないのなら仕方ない。
シュナは入れ違いでもう移動したのかもしれない、とその場から離れた。
朱「え?リムル様も見ていないのですか?」
リ「うん。今日はまだ一度も見てないよ。」
朱「どこに行かれたのでしょう…家にもいらっしゃらなかった様ですし…」
わたくし、心配ですわ…とシュナは眉を下げる。
リムルはそんなシュナを見て、言った。
リ「街の様子見つつ、オウカの家にも一度寄ってみるよ。」
朱「申し訳ありませんリムル様。よろしくお願いします。」
シュナに頭を下げられ、大丈夫だよ、と呟くと仕事を片付けることに専念した。
A「ん………」
Aが目を開けるも、まだ意識が朦朧としていた。
全身が汗だくで気持ち悪い。
熱はまだある様だが、頭の痛みは少し減った様な気がする。
トントン
ドアをノックする音が聞こえ、その後リムルの声が聞こえた。
喉がカラカラで声が出ず、扉を開けにいけない。
居なくなってしまっては困る、とベッドから降りようとしてそのまま床に倒れ込んだ。
ドサッ、と音を立てて床に倒れる。
ぎぃ、と音を立ててドアが開き、リムルが顔を出した。
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mikael(プロフ) - 氷華桜さん» コメントありがとうございます!ソウエイとのイチャイチャは、今書いてるやつが終わったら考えてみますね!!良かったらまたみにきてください(ㆁωㆁ*) (7月29日 7時) (レス) id: 081e609128 (このIDを非表示/違反報告)
氷華桜 - そうえいとのイチャイチャを書いてほしいです! (7月27日 15時) (レス) @page35 id: 50567ddaac (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - もちろんです!読みにきます!! (2023年4月2日 0時) (レス) id: 7d90da8c46 (このIDを非表示/違反報告)
mikael(プロフ) - えむさん» コメントありがとうございます!最高とのお言葉嬉しい限りです(ㆁωㆁ*)ソウエイ夢はまだまだ書きたいことあるので、近々掲載出来ればと思いますのでその際はまた読みにきてくださいヽ(=´Д`=)ノ (2023年4月2日 0時) (レス) id: 081e609128 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - もう…ほんとに…最高でした!連載お疲れ様でした!! (2023年4月1日 19時) (レス) id: 7d90da8c46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mikael | 作成日時:2022年7月27日 6時