8話 ページ8
あの事件以降、Aは川辺に行けず、死柄木に会うことができなかった。
黒霧からの言葉を頭の中で反芻する。
ー 死柄木弔は、
貴女を必要だと言いますよー
あの言葉を13号は消えゆく意識の中聞いていた。
それも踏まえ、雄英はAの保護を申し出ていた。
必ず誰かと一緒に行動をすることを科せられ、Aは自分が縛られ、そして監視されているような気持ちになった。
自由で、居たい。
自分の意思で行動できないことが、こんなにも苦痛だとは思わなかった。
早く、あの川辺に行きたい。死柄木に会いたい。
そう願っても、もうそれは叶わない事だと悟った。
Aは以前にも増して、自分の存在を消すようになった。
ある日、リカバリーガールの手伝いもそこそこにAはフラリと学校の外へと出た。
普段なら誰かしらが一緒にいるが、今日に限ってその時間は誰もそばに居なかった。
これは、チャンスだ。
Aは走って学校を後にするとそのまま姿を消した。
雄英側も捜索をしたが、Aが見つかる事はなかった。
Aは髪型を変え、服装を変えて、世間から歌姫Aという存在を消して行動した。
ヒ「最近弔くんはイラついてばかりですね。」
ト「トガちゃん！死柄木の事はほっといて俺とゲームしよう！ほっとけるかよ！！」
ナイフの手入れをしていた女子高生、トガヒミコにマスクを顔に被った男性、トゥワイスが声をかけた。
最近ヴィラン連合のなかでもこの二人がチームを組む事が多かった。
弔「黙れ。うるさい」
死柄木の言葉にトゥワイスが震える。
トガはニッコリと笑い死柄木のそばに行くと
ヒ「弔くんは何を待ってるのですか？私は、弔くんが大好きなので、弔くんの望むことをしたいです！」
弔「………うるさい。少し出かけてくる」
死柄木がそういうと、隣の部屋に移動し、黒霧の個性で外へと出て行った。
死柄木もまたAに会えないことに苛立ちを感じていた。
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mikael(プロフ) - あすぅさん» コメントありがとうございます！のんびりペースではありますが続きも頑張って書いていきますので、お待ちいただければと思います！ (2022年1月22日 21時) (
レス) id: 081e609128 (このIDを非表示/違反報告)
あすぅ - 最初から読ませていただきました!面白かったです!続き楽しみにしてます (2022年1月21日 19時) (レス) id: 8561b5144a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mikael | 作成日時：2021年12月7日 1時
