7話 ページ7
明日A組の訓練に立ち会うことになっている。
万が一怪我人が出た際、治してやってほしいと依頼されたのだ。
A組なら、まだ話したことのある緑谷や麗日達がいる。
Aは少しだけ安堵の息を漏らした。
13号と相澤と共にUSJルームへと向かった。
Aの姿に、A組のメンバーは騒つくも相澤の言葉によって一瞬で静かになった。
13号から授業についての説明を受けている最中だった。
前方に黒いゲートのようなものが見えた。
A(あれは………黒霧さんの……?)
ゲートの中から何人ものヴィランが出てくる。
そして、さらにその中から姿を表したのは死柄木だった。
A(どうして、死柄木さんが……)
Aは心臓が早鐘を打った。
あの川辺以外で死柄木に会うのは初めてだった。
黒霧の個性により生徒たちはバラバラに飛ばされた。
もちろん、Aも例外ではなかった。
飛ばされると思った直前、黒霧が小さく口にする。
黒「貴女は死柄木の…………」
黒いモヤが晴れれば、目の前には
ボロボロになった13号がいた。
A「せ、先生…」
13「早く、逃げて下さい…」
A「で、でも……その、傷だけでも……」
光、射す川辺の
水面に映る、太陽
いつか、この手に掴む
かの栄光と、共に
Aは歌を歌い、出来る限り13号を治そうとした。
黒「それはダメですよ。死柄木弔はそれを望まない。」
目の前に現れた黒霧に声に、Aはキュッと口を結んだ。
死柄木さんが……望まない。
あの人の枷になる事はしたくない。
A「せ、せめて……命だけは…」
黒「ならば、貴女がこちらへ…」
13「ダメですよ、歌姫さん」
貴方は黙っていて下さい、と黒霧は13号をモヤで包もうとする。
それを庇うようにAは13号の前に立った。
A「く、黒霧さん……死柄木さんは……」
私を、必要と、してくれますか？
Aの言葉に黒霧は目を細めた。
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mikael(プロフ) - あすぅさん» コメントありがとうございます！のんびりペースではありますが続きも頑張って書いていきますので、お待ちいただければと思います！ (2022年1月22日 21時) (
レス) id: 081e609128 (このIDを非表示/違反報告)
あすぅ - 最初から読ませていただきました!面白かったです!続き楽しみにしてます (2022年1月21日 19時) (レス) id: 8561b5144a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mikael | 作成日時：2021年12月7日 1時
