素直な気持ち ページ42
モトキの仕事は理解してる。
仕方ないと思うことも多いのもわかってる。
もちろん、モトキのことは好きだしこれからも一緒にいたいって思う。
だけど、こうも何度も予定が合わずすれ違ってばかりだと、不安になることもある。
そんなことないって信じたいし、モトキにそう言われるかもしれないけど、本当は会いたくないんじゃないか、とか…。
もう、好きじゃないのかなって、とてつもなく不安に駆られるの。
気分転換に、散歩に出たのは本当だよ。
ただ、雨が降ってきちゃって…でも、動くのもめんどくさかったからあのまま濡れてただけなの。
心配かけて…ごめんなさい。
そう伝えるとモトキは大きく深呼吸をすると言った。
モ「不安にさせないようにって、頑張ろうって思ってたんだけど…上手くいかないね。ごめんね。
次の休みは、絶対一緒に出かけるって約束する。
シルク達にもそれは伝えたし、今回みたいな急な話は乗れないって言ってあるから。
仕事も大事だけどさ、俺的にはAの事を大事にできないのも嫌なんだよ。」
本当にごめん、とモトキは頭を下げた。
私は何も言えなかった。
ただ、そっとモトキの手を握る。顔を上げたモトキが私を見つめた。
A「話、聞いてくれてありがとう。思ってた事聞いてくれたからスッキリした。私こそごめんね。
もう少し、無理ない程度にモトキに寄り添えるようにする。」
これからも、よろしくね？と首を傾げれば、モトキは私の手を引いて抱き締めた。
モ「離すわけないじゃん。俺、こう見えても本気でAのこと好きなんだよ。」
A「こう見えてって、十分伝わったよ？」
モ「……………」
モトキが少し離れるとキスをしてくる。
髪、額、頬、鼻先、そして唇…
全身全霊をかけて愛を注ぐように優しく触れる彼のキスに思わず涙が出た。
モ「海外のお土産、買ってくるよ。何が欲しい？」
A「んーん、いらない。モトキが無事に帰ってきてくれればそれでいい。帰ってきたら絶対デートしてね？」
わかった、とモトキは頷いてくれた。
二人で微笑み合っていると、シルクとンダホが戻ってきた。
ン「はい、Aちゃん！あったかい飲み物！これであったまって？」
A「ありがとう、ンダホくん！」
シ「もう大丈夫そうだな。よし、帰ろうぜ！ンダホ頼んだ！」
ン「はーい！安全運転で帰るよー！」
帰りの車の中で、みんなで笑いすぎて腹筋が壊れるかと思った。
モトキとの距離も一段と近くなった気がした。
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mikael(プロフ) - グミさん» コメントありがとうございます！少しでもきゅんとしてもらえたら嬉しいです✨ (2022年1月21日 11時) (
レス) id: 081e609128 (このIDを非表示/違反報告)
グミ - きゅんきゅんでした！ (2022年1月21日 11時) (レス) @page50 id: c87cfc253b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mikael | 作成日時：2021年1月30日 14時
