気分転換2 ページ41
A「さて、帰るか。………と思ったんだけど、ここまで濡れてると電車に乗れないな…どこかで雨宿りでもするか…」
立ち上がり、海岸から離れる。
どこかで休めないかなーと考えていた時だった。
ポケットに入れていた携帯電話がなる。
少し雨風が凌そうな場所を探し駆け寄ると携帯を取り出した。
液晶にはシルクの番号が出ていた。
A「シルク？どうしたの？」
シ「いや、なんとなく……今どこにいるんだ？」
A「え……？」
外だよ、とだけ伝えると今から会えないか？と言われた。
今はちょっと…と濁していると遠くてもその場所に行くから教えろと言われた。
仕方なく居場所を言う。
A「あのさ、シルク。悪いんだけど……バスタオル持ってきてくれないかな？」
いま、びしょ濡れです、と伝えれば、電話越しにはぁー？！っと言われた。
すぐ行くから待ってろ！と言われ電話を切ると軽く身震いする。
1時間もしないうちにシルクが到着した。
シ「何やってんだよ。びしょ濡れじゃねぇか。」
A「いやぁ、ちょっとお散歩してたら降られたww」
行くぞ、と手を引かれ歩いていく。
大人しく着いていけば、どうやらンダホの運転する車で来たようで運転席からンダホが手を振っていた。
A「車で来てくれたの？ごめん…」
シ「濡れたまんまじゃ電車にも乗れねぇだろ？だから、ダホに車出してもらった。」
A「ごめんねー、ンダホくん！」
ン「んーん、大丈夫だよ。俺運転好きだしね」
軽くバスタオルで髪や体を拭くと車の中からモトキが出てきた。
A「あ、モトキ……」
モ「何してんの……」
A「いやぁ、ちょっと……」
困ったような顔をしてカバンから着替えを出してきた。
モ「俺のTシャツとハーパンだけど着替えなよ。濡れたままだと風邪ひくよ」
A「うん……」
全員が車から出て、中に一人になると着替えた。
モトキまで来るなんて、思ってなかった…
バレないようにしないとなぁ、なんて考えていた時だ。
コンコン、と車のドアをノックされドアを開けるとモトキが乗り込んできた。
A「あれ？シルクとンダホくんは？」
モ「あったかいもん買いに行った。で、なんでこんなことしてたの？」
散歩じゃないでしょ？と真剣な目で見られた。
すこし、視線を逸らしつつ俯く。
A「モヤモヤしたから……気分転換をしにきたの。」
私の言葉をモトキは黙って聞いてくれた。
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mikael(プロフ) - グミさん» コメントありがとうございます！少しでもきゅんとしてもらえたら嬉しいです✨ (2022年1月21日 11時) (
レス) id: 081e609128 (このIDを非表示/違反報告)
グミ - きゅんきゅんでした！ (2022年1月21日 11時) (レス) @page50 id: c87cfc253b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mikael | 作成日時：2021年1月30日 14時
