二度目の告白 ページ36
待ち合わせの時間の20分前に、待ち合わせ場所に着いた。
マサイから話したい事があると言われ、待ち合わせをすることにしたのだ。
なんの話だろう、と考えるも検討がつかなかった。
A「あ、マサイ!こっちこっち!」
マ「え、Aちゃん来るの早くない?」
A「いやぁ、それが早く着いちゃったw」
笑いながら伝えると、マサイも一緒になって笑った。
駅から少し歩いたところに公園があるから、そこに行こうと誘われ歩いた。
天気も良く日差しが気持ちいい。
公園ではベンチで休む人、小さなアスレチックで遊ぶ子供たちとまばらに人がいた。
マ「天気良くて良かった。雨だったらどうしようかと思ってたんだよね」
A「そうだね。最近気温の高低が激しいもんね。」
二人で歩きながら、座れるところを探し、空いているベンチに腰掛ける。
マサイは何かを考えるようにして座ると少しの間黙ってしまった。
何を話すのだろう、と考えているとマサイが、あの…、と言葉を口にした。
マ「俺さ、Aちゃんに告白したじゃん?で、やっぱりさ…その…諦めきれなくて、もう一度告白するから…きっぱり回答が欲しいんだ。」
A「……………うん……」
Aちゃんが、好きです。とマサイは真剣な眼差しを向けて言葉にした。
A「ごめんなさい……私は、モトキが好きだから……マサイと、そう言う仲になることはできない…」
マ「うん……わかってた。ありがとうAちゃん。俺、これで前向ける気がする。」
吹っ切れたように笑うマサイを見て、ほんの少しの罪悪感は残ったが、同じように笑顔を見せた。
マ「あのさ、モトキのどこが好き?」
A「え……そ、それ聞くの?」
マ「いや、だって気になるでしょ」
教えてよ、とニヤニヤするマサイに意地悪だなぁ、と苦笑いする。
A「モトキさ…私といる時は格好いいんだけど、みんなと動画撮ってる時、すごく可愛くて……その、ギャップが好き……。あとは、本当に些細な優しさとかをさらっと出してくれるところとか…」
マ「たしかに、モトキすげぇ優しいもんなぁ…」
俺も、そう言う男になりてぇ、とマサイは空を仰いだ。
マサイの行動を見て、自分も同じように空を見上げる。
疎らな雲たちが緩やかに流れる。
マ「Aちゃん、幸せになってね。」
A「うん、もちろん。」
マ「何かあったら、何時でも相談に乗るよ」
A「ありがとう、マサイ」
二人で、顔を合わせて笑い合った。
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mikael(プロフ) - グミさん» コメントありがとうございます!少しでもきゅんとしてもらえたら嬉しいです✨ (2022年1月21日 11時) (レス) id: 081e609128 (このIDを非表示/違反報告)
グミ - きゅんきゅんでした! (2022年1月21日 11時) (レス) @page50 id: c87cfc253b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mikael | 作成日時:2021年1月30日 14時