淡白な男 ページ20
モトキside
俺は携帯を片手に、ちょっとだけ残念な気持ちになった。
Aちゃんから会いに行って良いか聞かれたのは初めてだし、Aちゃんが会いたいと思ってくれている事がわかって、ものすごく嬉しかった。
しかし、今は撮影中で、会うことはできない。
--------------------
A
ごめん。いま、撮影中なんだ。
ちょっと、無理だね。
またの機会に…
モトキ
--------------------
本当なら、今すぐにでも会いに行きたいくらいだ。
明日の朝、少し会いにいこうか…と迷っている時だった。
シ「おーい、撮影始めるぞ!」
みんなあつまれ、とシルクに声をかけられた。
今日の撮影は、シルク、ンダホ、マサイ、ザカオ、俺の五人だ。
今は集中しなければ、と深呼吸をして心の中で【集中!】と気合を入れた。
シ「どーも!Fischer’sのシルクです!」
ン「ンダホーっ!!」
ザ「ザカオですっ!」
マ「マサーーーーーーーイ!!」
モ「長ぇわ!wwwどーも!モトキです。」
撮影が始まればそれに集中することができた。
撮影は順調に終わり、二本分撮ることができ、
そのうちの一本は俺が編集を担当する事になった。
深夜に撮影が終わったので、その日はマサイの家に泊まった。もう、彼女は寝てるだろうな…と携帯を見る。
やはり朝になったら、彼女が仕事に行く前に会いに行こうか…と考えた。
メール画面を見つつ、思考を巡らせているうちに睡魔に襲われそのまま携帯片手に寝てしまった。
周りから見たら、俺は淡白な男に見られているんだろうか。
心の中見せたらたぶん、みんなドン引きすると思うけど。
会いたい、一緒にいたい、触れたいと何度も考えたこともある。
しかし、どうもそれを表に表すのが下手くそらしい。
朝早く目が覚めたので、マサイの家のキッチンに行くと、冷蔵庫からお茶を出しそれをコップに注ぎ飲んだ。
空っぽになったコップを見つめ止まる。
モ「………やっぱり少しでも良いから会いに行こう。」
時計を見れば、4:06だ。
二度寝して、起きたらメールしてみよう。
携帯の目覚ましをかけて、再度ゲストルームに行き、二度寝をしようと布団をかけた。
まだ、温もりの残っていた布団に包まれば、すぐさま睡魔が訪れる。
ゆっくりと瞼を閉じれば、そのまま再度夢の中へと誘われた。
95人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mikael(プロフ) - グミさん» コメントありがとうございます!少しでもきゅんとしてもらえたら嬉しいです✨ (2022年1月21日 11時) (レス) id: 081e609128 (このIDを非表示/違反報告)
グミ - きゅんきゅんでした! (2022年1月21日 11時) (レス) @page50 id: c87cfc253b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:mikael | 作成日時:2021年1月30日 14時