20、きっかけ ページ20
｢はあ、はあ……｣
息が切れる
Aを捜して走り回っているものの、見つからない
闇雲に探すのはよくないとわかっているが手がかりなんてものはないのだ
｢A……ッ！｣
頼むから、返事をしてくれ
見つかってくれ
・
｢てる……？｣
紛れもない、君の声
聞こえたのは、体力の限界まで走ってどさりと座り込んだ時だった
ふと見てみれば、学校からそう遠くない廃墟がそこにあった
……ここに、Aが
息を整えて、ゆっくり立ち上がる
…うん、歩ける
持っていたケータイで110番し、慎重に中に入る
少し行くと、猿ぐつわを噛まされたAが見えた
かなり抵抗したようで、縄で結ばれている
｢おい｣
｢っ！
……なんだ、晴矢か…驚かせないでくれないかな…｣
いきなりの事で驚いてしまったが相手は晴矢
見てみれば風介も来ている
｢なんでここに？｣
｢俺達がAが行方不明って言われてじっとしてると思ったか？｣
学校の周りから探し始め、僕を見つけて着いてきたらしい
学校の周りから、なんて随分と冷静だ
僕が走ったあの距離を返してくれ
｢…わかってるよね｣
｢ああ｣
｢任せておけ｣
・
｢A？大丈夫かい？｣
｢ったく…心配させんなよ｣
｢さあ、帰ろう｣
Aに3人で手を差し出す
犯人はというと、後からやってきた警察がどうにかしてくれていた
Aの縄はとうに解かれ、さるぐつわも外されていた
その間何をしていたかというとAが泣き止むのを待っていたのである
｢ふう、てる、はる…｣
Aは僕と風介の手を掴み立ち上がった
｢おい！なんで俺のは無視すんだよ!?｣
｢だって手は2本しかないし｣
｢諦めるんだな｣
｢ま、残念だけど今回は僕達の勝ちかな｣
・
｢あん時は凄かったよねぇ…｣
｢そうそう、アフロディなんてすっごい汚かったし｣
｢え？｣
君を捜してめっちゃ走ってたんだけど？？
その後、もうこんな事がないようにって近くで見守れる執事になったんだけど？？
とりあえず大爆笑している風介と晴矢に鳩尾パンチを食らわせる
が、風介には避けられた
｢うぐっ…
風介、てめえ…｣
｢瞬発力が足りないようだね｣
｢練習増やすか…｣
｢鬼！！！｣
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月香(プロフ) - エナさん» ありがとうございますっ！ (2017年7月18日 21時) (
レス) id: 21d1966f7d (このIDを非表示/違反報告)
エナ - 月香さん» そんなこと言わないでください… (2017年7月18日 21時) (レス) id: 3645634f98 (このIDを非表示/違反報告)
月香(プロフ) - エナさん» 私ｋｓおぶｋｓです・・・。 (2017年7月3日 23時) (レス) id: 21d1966f7d (このIDを非表示/違反報告)
#緑柱石#(プロフ) - エナさん» ありがとうございますー！！基本月香ちゃんの更新となりそうですが…() ひええ有難いです…いやいや、私もゴミオブゴミですから… (2017年7月3日 17時) (レス) id: 88526e31cf (このIDを非表示/違反報告)
月香(プロフ) - エナさん» 緑ねぇへのコメントだと思いますが、返させていただきます。 ありがとうございます。亀更新ですが、がんばりますね！ (2017年7月1日 22時) (レス) id: 21d1966f7d (このIDを非表示/違反報告)
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