承認欲求3_レイス ページ8
レイス「袋に詰められたコレ、君の仲間なんだけど、誰だと思う？」
「何、言って…」
言葉が上手く出ない。口が動いてくれない。
儀式はもう既に終わっている。
頭の整理ができない。目の前の彼の姿と現在の状況に脳が追いつかない。
男性サバイバーの行方不明は、彼によるものだった…？
レイス「まぁ、この際誰かなんてどうでもいいよね。」
置いてきぼりの私を見て、彼は嬉しそうに淡々と話している。
レイス「これね、君の為にやったんだ。」
レイス「少し前から君の周りにいるサバイバーが気に食わなくて、嫉妬ってやつかな。」
レイス「一人二人って君の傍からコイツらが居なくなる度に、気持ちも楽になって。」
彼は、何を言っているのだろう。
私の為？
今目の前に繰り広げられているこの光景は、
私の為のものだというの？
レイス「僕ね、君に僕の過去を受け止めてもらえた、僕の存在を認めてくれたあの日に確信したんだ。」
レイス「僕には君しか要らない、って。」
嗚呼、彼は狂ってしまった。
レイス「これは僕と君が二人きりの世界を作る為に必要なことなんだ。そう、正しいことなんだ。」
彼はこれを、正しいと思っているのか。
だとすればきっとそれは、全て私のせいだろう。
レイス「ねぇA、Aは僕のこと、受け止めてくれるよね？認めてくれるよね？君に対するこの好きの気持ちも、君の為にやったこの事も、全部。」
私は罪悪感で押し潰されそうになっていた。
私のせいで、仲間の何人かがこんなことになってしまった。
私のせいで、本来優しかった彼の気が狂ってしまった。
レイス「A。」
彼が私の名前を呼び、血塗れの身体で私を抱きしめる。
レイス「大好きだよ。」
いっそ私も狂えてしまえたなら、どれ程楽だろう。
「…私もだよ、レイス。」
分からない。
もう、何も分からない。
私にできることは、仲間を殺してしまったという十字架を背負って生きていくこと。
そして、彼の愛を受け止め、この先彼と歩んでいくこと。
それで良い。
それで良い気がした。
そうすればきっと、彼の異常な承認欲求も満たされるのだろう。
私の愛した彼は、もうここには居ないのだ。
＿＿＿＿
あとがき
＿＿＿＿
思った以上に長くなってしまいました。
今回はヤンデレ系ですね。
最近どうにか小説のネタを頭から捻り出そうと苦戦する日々が続いております。
(リクエストお待ちしております←←←)
これからも頑張りますので、
よろしくお願い致します。
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巳鶴(プロフ) - 金魚きんぎょさん» お気に入り登録ありがとうございます！！これからも頑張らせて頂きます！！ (2021年9月6日 8時) (
レス) id: d6bf55c45e (このIDを非表示/違反報告)
金魚きんぎょ(プロフ) - トリスタとゴスフェ推しなのでめちゃめちゃドキドキしました！お気に入り登録さててもらいます！！ (2021年9月5日 14時) (レス) id: fd80c7906a (このIDを非表示/違反報告)
巳鶴(プロフ) - Ruiさん» こちらこそ、リクエスト頂きありがとうございました！喜んで頂けたようで大変嬉しいです！！応援感謝致します、これからも頑張らせて頂きます！！ (2021年7月11日 8時) (レス) id: d6bf55c45e (このIDを非表示/違反報告)
Rui(プロフ) - リクエストにこたえてくださり有難うございます！！めっちゃくちゃドキドキしながら読んでました！これからも応援してますので、更新頑張ってください！！ (2021年7月11日 1時) (レス) id: 317d4adb16 (このIDを非表示/違反報告)
巳鶴(プロフ) - Ruiさん» 初めまして！コメント＆お気に入り登録ありがとうございます！！トラッパーのお話ですね！了解致しました。今週中に書かせて頂きます！！ (2021年7月6日 14時) (レス) id: d6bf55c45e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巳門 零 | 作成日時：2021年5月4日 14時
