弐の子 ページ5
今まさに、探偵社とポートマフィアの戦いが始まろうとしていた。
のだが、、、
?「そんなことしてる場合ですか。さっさと遣ることをやってしまいなさい」
静かで、しかしよく通る声が降ってきた。
全員、声のした上のほうを向く。
声の発信源は見た目二十歳程の薄い蒼髪の青年。
その青年が、倉庫の屋根の上に立っているのであった。
誰だろうだとか危ないだとか、敦たちが疑問を口にする前に太宰と中也が声を揃えた。
太・中「「康成さん!?」」
康「お母様が待っています。こんなところで時間を取られる訳にはいきません」
康成と呼ばれた青年が元居た倉庫の上から、ひらりと飛び降りた。
四番倉庫の真ん前に降り立った康成は、ため息をついた。
康「異能力――『雪国』」
康成の周りが絶対零度になる。肌寒いどころではない。もはや凍りそうだ。
初夏だったのだが、真冬になってしまったようだった。
何もなかった空中に、無数の氷の棘が現れた。
康「面倒ごとは嫌いなんです。早々に終わらせてしまいましょう」
康成が倉庫の方に手を向けると、氷の棘がかろうじて追える程度の速さで飛んで行った。
倉庫の鉄扉に氷の棘が突き刺さる。
康「中也くん、何してるんですか?早く終わらせますよ」(^^)
中「ハイ…」
ポートマフィアの五大幹部をも動かす謎の青年。
何が何だか分からない内に太宰も連れて行かれてしまい、
残った敦と芥川はただ立ち尽くすだけしかなかった。
そして、その間に三人で終わらせてしまったのだった。
敦「(何なんだこの人達…)」
状況が状況なのできちんとわかっていないだろうが、
今目の前で行われたのは、本人達すら無意識の双黒復活。
その二人を動かす謎の青年との共闘である。
少し後ろで二人を見ている康成が、敦と芥川を見て微笑んでいた。
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異能力・川端康成
『雪国』ユキグニ
空気中の水分を操れる。最大三十リットルまで。
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ミカド(プロフ) - Akizakuraさん» コメントと応援、ありがとうございます!一応学生なので、勉強が本文なんて言ってるうちは頑張らないといけないですから…(;'∀')応援いただけましたので、更新頑張りますね!! (2018年8月21日 16時) (レス) id: b4b24d9cc7 (このIDを非表示/違反報告)
Akizakura(プロフ) - 学業が御忙しいんですね(´・ω・`)本当にお疲れ様です(*_*)大変だとは思いますがこれかも頑張ってください♪ヽ(´▽`)/応援してます(*´ω`*) (2018年8月21日 15時) (レス) id: 217d5b7b33 (このIDを非表示/違反報告)
ミカド(プロフ) - ルナ・スカーレットさん» コメントありがとうございます。見切り発車なので、現在私も悩んでいる最中です(;^_^A これからを楽しみにお待ちください! (2018年8月2日 18時) (レス) id: b4b24d9cc7 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ・スカーレット - いつも楽しく見させて頂いてます!頑張ってください。ところで、太宰さんが息子の仲間入りする日は来るのでしょうか。 (2018年7月31日 16時) (レス) id: 5eea7c1ec6 (このIDを非表示/違反報告)
ミカド(プロフ) - 鈴華さん» コメントありがとうございます。鈴華さんの期待に答えられるように頑張りますので、応援よろしくお願いします! (2018年7月12日 23時) (レス) id: b4b24d9cc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミカド | 作成日時:2017年12月28日 18時