特別警報10 ページ30
静まり返った生徒会室には、私と研磨の二人きり。
私は無心に聞き逃していた書類を見ていた。
研磨の方からは一切音はしない。
だんだん気になり始めて、ちらっと研磨の方を紙ごしに覗いた。
「……………………な」
なんだと、と言いかけて飲み込んだ。
研磨は、いつの間にかイヤホンをして携帯に集中していた。
え？え？
説明してくれるんじゃないんですか？
こいつ書類見てるし頭悪くないから大丈夫だろ的な？
…………え？
何かがぷつんと切れた気がする。
私は研磨のなんだった？彼女面はもうしないほうがいいかんじ？
ああそうですか、私はあなたにとってそれくらいの存在でしたか。
私はガタンと音を立てて立ち上がると、生徒会室を出て行こうとする。
「……え、どこ行くの」
「どこでもいいでしょ」
研磨が声をかけてきたが、イヤホン両方外してないし、所詮片方程度の女ですか。
私は教室を出て、明かりのついている隣の部屋をノックした。
どうぞ、と聞こえたので扉を開けると、ギョッとした顔で黒尾先輩と冬馬くんが見てきた。
そうか、一枚噛んでるなこいつら。
「え、ど、どうした、A……。研磨に聞いて」
「研磨が教えてくれないから聞きに来ました」
「「…………」」
二人は黙り込んだ後顔を見合わせると喧嘩し始めた。
お前のせいだのどうするだのと話してると、じゃあ俺研磨と話してくるわ、と黒尾先輩は出て行った。
そして教室には私と冬馬くんの二人きりに。
「……とりあえず、何があったのかとか経緯を話してくれたり」
「みのりちゃんにバラすよ」
みのりちゃんは私の味方だからね。
無駄に追求してくるなら本当に話すからね。あることないこと。
終わり
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帝@シーチキン - 本当でした!すいません、わざわざありがとうございます!すぐ訂正しますね (2016年7月31日 16時) (
レス) id: d212f37b7b (このIDを非表示/違反報告)
大空♪(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！あと、５飛ばしてますよ！ (2016年7月31日 16時) (レス) id: 64041b24cb (このIDを非表示/違反報告)
帝@シーチキン - ありがとうございます!すごい自信になります!きちんと応えられるよう頑張ります! (2016年7月31日 13時) (レス) id: d212f37b7b (このIDを非表示/違反報告)
美鶴(プロフ) - この作品大好きです！頑張ってください！ (2016年7月31日 13時) (レス) id: 99a34cabf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：帝＠シーチキン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/MikadoSiic1/
作成日時：2016年7月30日 12時
