検索窓
今日:10 hit、昨日:10 hit、合計:54,981 hit

特別警報8 ページ28

「では、これより作戦会議を始める」






重たい空気が漂う中、脅し万引き強制犯を捕まえる作戦会議、略して放課後会議が始まった。


命名は冬馬くん。招待のとき怪しまれないようにした結果らしい。


ちなみに今回の会議では、他の生徒会役員も参加。


同級生も年上も年下もいるが、正直一切関わったことのない人たちなので、名前すら知らない。


全校集会のときに生徒会報告で遠目で見たことあるだけだ。


多分これからも関わることはないと思うので、今回は紹介割愛ということで。


各役員の人たちが、つらつらと調査報告を述べていく。


経費削減と外部に漏れないようにするため、一グループ一セット配られた書類に目を通す。


私が書類を持っているので、両隣の黒尾先輩と加賀先輩が覗き込む形になっている。


明らかに研磨が書類にではなく私を凝視している。


目を合わすつもりはないが視線が痛い。


知ってますとも。私は研磨の彼女だから他の男に近寄るなとか言いたいんだろうけど。


あいにく今は一切研磨と関わる気がないので。研磨の気持ちなんか知ったこっちゃない。


研磨に関することを全部頭から出して、生徒会の人の話に集中した。





「____以上で、この書類についての説明は終わります」


「ありがとう、座って構わない」





最後の一人が説明を終えると、冬馬くんが次の説明を始める。


集中してきいていたが、つんと肩を叩かれた。


その方を見ると、黒尾先輩が冷や汗を垂らしながら私に訴えてきた。





「なあ!お前ら本当に何したの!?研磨からの視線が俺超痛えんだけど!」


「黒尾先輩には関係ないじゃないですか」


「俺にも被害が及んでんの!関係あるの!」


「…………黙って聞きましょうよ」





ずっと小声で会話していたが、だんだん冬馬くんにちらちら見られているような気がしたので控える。


強制的に会話を終わらされた黒尾先輩は、私を目を丸くしてじっと見つめていた。


まるで俺なんかどうでもいいのか、と訴えるように。


まあそういう意味なので、合ってます。





黒尾先輩は狙いを私から加賀先輩に変えたようだ。

特別警報9→←特別警報7



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (71 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
58人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

帝@シーチキン - 本当でした!すいません、わざわざありがとうございます!すぐ訂正しますね (2016年7月31日 16時) (レス) id: d212f37b7b (このIDを非表示/違反報告)
大空♪(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください!あと、5飛ばしてますよ! (2016年7月31日 16時) (レス) id: 64041b24cb (このIDを非表示/違反報告)
帝@シーチキン - ありがとうございます!すごい自信になります!きちんと応えられるよう頑張ります! (2016年7月31日 13時) (レス) id: d212f37b7b (このIDを非表示/違反報告)
美鶴(プロフ) - この作品大好きです!頑張ってください! (2016年7月31日 13時) (レス) id: 99a34cabf8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:帝@シーチキン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/MikadoSiic1/  
作成日時:2016年7月30日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。