特別警報5 ページ25
「えーっと。……部活は?」
「昨日結構遠くに遠征行ったし、最近休みがなかったから、今日はオフ」
「あ、そうなんだ」
手を繋いで並んで歩く帰り道。
私、研磨の彼女なのに、あまり研磨のプライベートを知らなかったことに気付く。
あ、なんだか焦ってきた。ちょっと手に汗滲んでないかな。え、やっぱり滲んでるよね？
意識すればするほどじわあ、と手汗が出ていることを実感する。待って、離したい。
とうとう我慢出来なくなって、口を開いてしまった。
「あの、研磨……。手離したい」
「……………………は？」
え、すっと研磨の目の色が変わった。確実に声のトーンが低くなってる。
早く、早く訂正しなければ。こんな研磨知らない。不機嫌過ぎない？
「いや、えっと、手汗が……いたたまれなくて……申し訳ないなと……」
「Aの手汗なんかで、俺が不機嫌になるとでも思ってるの？」
「……え……」
どういう意味だろう。フォローしてくれてるのかな。不機嫌のままだけど。
「ちょっとよく分からないかな……はは……」
思わずへらりと笑って説明してもらうよう促す。
でもここで笑ってごまかしたことが、いけなかったのかもしれない。
「……Aは、俺とチームが違うこと、どうでもいいんだ」
「…………え？」
研磨が自分の言ったことに気付いてハッとしたとき、私はすでに我慢出来ずに走り去っていた。
…………そう察せなかった自分が悔しい。
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帝@シーチキン - 本当でした!すいません、わざわざありがとうございます!すぐ訂正しますね (2016年7月31日 16時) (
レス) id: d212f37b7b (このIDを非表示/違反報告)
大空♪(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！あと、５飛ばしてますよ！ (2016年7月31日 16時) (レス) id: 64041b24cb (このIDを非表示/違反報告)
帝@シーチキン - ありがとうございます!すごい自信になります!きちんと応えられるよう頑張ります! (2016年7月31日 13時) (レス) id: d212f37b7b (このIDを非表示/違反報告)
美鶴(プロフ) - この作品大好きです！頑張ってください！ (2016年7月31日 13時) (レス) id: 99a34cabf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：帝＠シーチキン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/MikadoSiic1/
作成日時：2016年7月30日 12時
