先輩と知らない人。 (ページ29)

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何故か手を繋いでジェヒョン先輩と歩いてる私。

手を繋ぐのもドキドキして、いつかバレるんじゃないかとソワソワしていた。

ジェヒョン「ねぇねぇ」

ジェヒョン先輩は私のほうを見ずに呼んだ。

「は、はい」

ジェヒョン「スチョナとさ、付き合ったの？」

「、え」

直入に聞かれてしまい私は動揺を隠しきれなかった。

ジェヒョン「ごめんごめん、気になったから」

「あ、いや、」

ジェヒョン「でも知りたいな～なんて笑」

笑ってるけど目は笑ってない。
どこが寂しそうな先輩が立ち止まり私をみる。

ジェヒョン「俺もいるよ」

「……え？」

ジェヒョン「スチョナは友達、色々共有したりするのもスチョナ。だけど好きな人は共有したくないよ」

(きょ、共有……？？？？)

私は「共有」の意味が分からなかった。

「共有って……え？好きな、人？」

ジェヒョン「きっとスチョナも俺もテヨニヒョンも誰にも渡さないって思ってるよ、ユタヒョンは分かんないけど笑」

(スチョナ先輩が？ジェヒョン先輩が？テヨン先輩が？)

「あの、えっと、どういう……」

ジェヒョン「え！わからないの！ドジっ子Aちゃん、そんなところも好きだよ？」

満面の笑みでジェヒョン先輩は私にそう言った。