ゆらり、くらり、恋心。 4 〜鈴木達央〜

sweet sweet days * 127 ページ36

達央side

あれから、一週間。


鈴「何で、連絡がないんだ？」


ってより、Aを見ていない。


まるで夢のように、消えてしまった。


今日も深夜まで声を入れていて、深い時間になってしまった。

こんな時にAの声が聞こえたらどれだけ救われるか。


本当にどこにいるのやら。


鈴「信長を通して聞いてみるか？」


最近付き合い始めたみたいだし。


まぁ、邪魔するのも悪いか。


鈴「どこにいるんだよ。」


何気なくつぶやいた言葉が、夜の街に消えていく。


いつの間にかマンションについていて、しばらくポストを見ていないことに気が付く。


鈴「最近忙しかったもんな。」


中を確認してみると、結構な量が溜まっていた。



その中に、ひときわ目立つかわいらしい封筒。


まさかとは思ったけど....。


自然と手に取ってしまう。



鈴「やっぱり...、Aからだ。」


今すぐに封を切りたい衝動に追われるが、部屋まで我慢する。


A...。


急いで部屋に戻り、電気をつける。



鈴「...、A。」

そして、封を切った。


手紙はは見慣れたかわいらしい字で書かれていた。


　達央さんへ



　すみません、急にこんな手紙。でも、私たぶん今あなたの前に居ませんよね。

　最初は、達央さんのコト凄いカッコいい人だと思っていました。

　そして、なぜか話せるようになって思っていた通りカッコいい人だし、でもとても
　
　魅力的な人だと思いました。

　それから、自然と好きになって行って。達央さんに告白されたときは夢かと思いましたよ。

　でも、不安だったんです。達央さんみたいに輝いている人と一緒に居ていいのか。

　だから、あの時はすみませんでした。

　でも、途中から抑えきれなくなって。やっぱり達央さんのこと好きなんだって。
　
　迷惑だったかもしれませんが、なんて言ったら怒られますね。

　だから受け入れてしまったけど、前に言った通り嫌になったら別れたことにして下さいね。

　達央さん、ありがとうございました。

　大好きですよ。心から愛してます、だから本当に好きな人ができたらその人のコト愛して
　
　下さいね。でも、もし私のコト忘れれなかったら、また会いに行きます。

　では、さよなら。」


そして他にライブのグッツであろうストラップなどのデザインが入っていた。


約束したもんな。


鈴「っ..。」


何でだろう、大事な手紙が濡れてしまうじゃないか。


その日は、涙が止まらなかった。

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