ゆらり、くらり、恋心。 2 〜鈴木達央〜

sweet sweet days * 39 ページ9

Aside







さっきからずっと見ていたアニメの途中でインターホンが鳴った。






A「はーいっ！！」





ドアを開けると、達央さん。





やっと会えた！！





A「こんばんわ、お待ちしておりましたよ！」




そう言って達央さんを招き入れる。





鈴「あのこれ...。」






達央さんが申し訳なさそうに紙袋を差し出してきた。





A「なんですか....?」




紙袋を覗きこむと、そこには高級ブランドのチョコがいくつか....。






A「うわぁ、凄い....。」





鈴「仕事でもらってさ、一緒に食わない？」




A「あ...、はい。」





ダメだ....。





こんなの渡されたら、私が作ったチョコなんて渡せない...。





だって、仕事でもらったんだったら彼女さんかもしれないし。






そうじゃなくても、少なくても達央さんに好意を抱いているんだよね...。





鈴「A？」





はっ....。




目の前に達央さんの整った顔。






A「すっ、すみません！！なんでもないですよ。」





いそいで、笑顔を作る。





鈴「大丈夫....か？」





A「あ、はいっ！！座っておいてください、用意しますね！！」





鈴「あぁ....。」






あれ、達央さん戸惑っている？





やっぱり、無理やりすぎたかな....。





って、あーっ！！





テレビ、アニメついたままだったっ！！

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