ゆらり、くらり、恋心。 〜鈴木達央〜

sweet sweet days * 23 ページ27

達央side






鈴「うおぉ。」





俺の目の前にはたくさんのごちそう。




うん、これはすごいぞ。





A「すみません、貼り切り過ぎですね。」




鈴「いや、俺にとってはうれしいよ。」




数時間前には夢だった。




彼女が目の前にいる。





鈴「食べてもいいか？」





A「あ、はい。もちろんです！！」





二人のグラスがコンっと音を立てる。





一口飲むとさわやかな味が口いっぱいに広がった。





我ながら少し高いやつを買ってきてよかったと思う。






A「あ、美味しい。」






鈴「なら、よかった。」





A「私、少しお酒苦手なんですけどこれならいけますね。」





彼女も、喜んでくれているみたいだし。






A「ありがとうございます、鈴木さんっ！！」





満面の笑みで彼女に言われると胸がキュンっとする。





でも........、何か物足りない。





鈴「なぁ、俺のこと達央って呼んでくれない？」





図々しいかもしれないが.....。






A「達央.....?ってあっ........。」





不意に声を出して、後々気が付いたみたいで彼女の顔がどんどん赤くなっていく。





鈴「ダメか？」





A「いや、ダメじゃないです.....、達央さん.........。」




うおおおおっ！！




何か、初々しいなぁ。





鈴「じゃあ俺もAって呼んでいいか？」





A「あ、はい。もちろんです。」




そういう彼女の顔はお酒がまわっているのか真っ赤に染まっていた。

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