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結局断ることができず、私は彼らに引きづられるようにして、グレンの後をついていった
従者たちは私を見捨ててさっさと帰ってしまった
彼らは、私の記憶が戻るかもしれないから、ああ言ったのだろう
確かに、前の私は彼らと仲が良かったらしいし
記憶が戻る可能性はある
だが、必要以上に彼らと一緒にいるのは、正直言って苦痛だった
私は小さく、溜息を吐く
すると美十ちゃんが、心配そうにこちらを見上げる
「あ、あの、大丈夫ですか?」
「何が?」
「その、さっきからずっと溜息を吐いているので……」
そんなに溜息を吐いていたらしい
もう少し、気をつけないと
「グレンの家に行くのは、嫌ですか?」
もちろん嫌だ
学校でさえ、自分を演じるので精一杯だというのに
早く家に戻りたい
だが、そんなことは彼女に言えないので、私は微笑む
「そんなことないよ。グレンの家、楽しみだね」
「そ、そうですよね‼」
そして彼女は、どうでもいいことをベラベラと話し始める
私はそれに適当に相槌を打ち、聞き流す
そこで、グレンが言った
「おまえら、本気で家にくるつもりか?」
それに五士が言う
「うん。いいだろ?」
続いて深夜が笑い、
「ああ、あれだろ?何か見られたら困るものとか置いてるんだろ?」
などと言う
それをグレンは無視して、五士に聞く
「……暮人から、俺を見張れと言われたか?」
「いいや」
「じゃあなんで、急に家に来ようと言い出した?」
「だって、仲間だから」
私はそこで初めて五士の方を見る
その時の私は、きっと間抜けな顔をしていただろう
「クラスメイトだし、普通の学校なら、夏休みの時期だしな。そろそろみんなで遊ぶころかなーって」
その言葉に、グレンは呆れた表情を浮かべる
それから首を振り、
「まったく意味がわからん」
そこで、校舎を出る
相変わらず、外は暑い
私はグレンに聞く
「グレンの家って遠いの?」
「遠かったら帰ってくれるのか?」
グレンの返しに、私は笑う
そして答えた
「まさか」
それにグレンは溜息を吐き、
「それほど遠くない……」
と、疲れた声で答えた
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ゆうな(プロフ) - セラフ作品 , 全部読ませていただきました ! どれもお気に入りです 。更新楽しみにしています ! 頑張ってください ! (2018年10月12日 0時) (
レス) id: dbe1d7a27d (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます。そう言ってくださると嬉しいです！更新頑張ります。 (2017年12月27日 19時) (レス) id: 0767b2f3df (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 続編おめでとうございます^_^面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2017年12月16日 0時) (レス) id: 8c0a96a096 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち | 作成日時：2017年7月5日 20時
