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あれから更に、数日が経った
この数日間で、暮人とか言う男に色々教え込まれた
柊家や暁家についてや、私の身の回りについて
他にも近況や、勉強など
非常に濃い数日間だった
何でも私の記憶喪失がバレると、色々と面倒なことになるらしい
この状態が既に、私にとって面倒なことなんだけど
「A様、準備はいいですね」
唯が神妙な顔つきで言った
私の従者である唯と俊、許嫁の海里は、私が記憶喪失だと言うことを知らされていた
報告された時は、従者たちは大号泣
海里も少し、悲しげな表情を浮かべていた
前の私は愛されていたんだなぁ、と感じた
「主様、笑顔ですよ、笑顔」
「わかってるよ」
私はへらりと笑ってみせる
それに俊が、安堵したように息を吐く
彼の様子からして、可笑しいところは何もないようだった
掴み所がなく、弱音を吐かない
仕事をよくほっぽらかすどうしようもない人だと、彼らは言っていた
でも、それを話している彼らは、ひどく幸せそうだった
海里が言う
「じゃあ、そろそろ学校に行きましょうか」
「そうだね、行こうか」
私の言葉に、彼の瞳が波打つ
それから顔が歪める
だが、すぐに笑みを無理やり浮かべて、頷いた
「……そんなに下手だった?」
「いえ、あまりにもそっくりで、驚いただけです」
今のは驚いた、という表情ではなかったけど
恐らく、前の私と今の私では、何かが違うのだろう
見た目は同じだが、中身は全く違う
それは当たり前のことだ
全くの別人で、私はその彼女のことを知らないのだから
私では、彼らの望む彼女になれない
でも、やらなきゃいけない
彼らが私の姿を見て、傷ついても、やるしかないのだ
だから私は笑いながら、短く答えた
「そっか」
それにやはり、彼女は泣きそうな顔をしたが、気づかない振りをした
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ゆうな(プロフ) - セラフ作品 , 全部読ませていただきました ! どれもお気に入りです 。更新楽しみにしています ! 頑張ってください ! (2018年10月12日 0時) (
レス) id: dbe1d7a27d (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます。そう言ってくださると嬉しいです！更新頑張ります。 (2017年12月27日 19時) (レス) id: 0767b2f3df (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 続編おめでとうございます^_^面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2017年12月16日 0時) (レス) id: 8c0a96a096 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち | 作成日時：2017年7月5日 20時
