66話 ページ2
東京 名古屋間を繋ぐ東名高速道路
今日も空は青い
今から戦争が起きるなんて思えないほど、穏やかな天気だ
ぼんやりと外の景色を眺めていると、車が緩やかに停止した
まだ目的地まで距離がある
私は不審に思い、深夜兄さんを見た
それに彼はにっこりと笑い、言う
「あれ乗ろうよ」
彼の指先を辿ると、外に赤の派手な車が止まっているのが見えた
しかも、ドアが開きっぱなしだ
私は苦笑する
「やっぱ男の子ってああいうの好きなの？」
「スーパーカーに乗るのは男のロマンだよね〜」
へらへらと笑いながら、彼は車のエンジンを止めた
この車は乗り捨てるつもりみたいだ
私は溜息を吐いた後、車から降りる
そして私たちはスーパーカーに近づく
ぱっと見、損傷しているところはなさそうだ
深夜兄さんが車に乗り込み、エンジンをかける
少しして、辺りのうるさいエンジン音が鳴り響く
あまりの煩さに、思わず肩が跳ねた
私は半眼で深夜兄さんを見る
「エンジン音うるさすぎでしょ」
「なんたってスーパーカーだからね」
「でもこれ、うるさすぎて動くヨハネホイホイだよ」
「っく、ふふ。動くヨハネホイホイって……あはは！」
どうやら深夜兄さんはヨハネホイホイにツボったらしい
腹を抱えて笑っている
そこで、前方からヨハネの四騎士がこちらに向かってくるのが見えた
「うわ、言ってる側から来た」
「あはは！本当にヨハネホイホイだ！」
「何テンション上がってんの、深夜兄さん……ま、いいや。あいつらの相手よろしくね」
「えー、僕がやるの？」
「私はエンジンに消音幻覚の呪符貼っとくから」
「あはは、Aもスーパーカーに乗る気満々じゃん」
笑いながら、深夜兄さんが銃を具現化する
あの程度のバケモノなら、遠距離の彼一人でも問題ないだろう
ドンっと、銃声が響き始める
その間に私は車のエンジンの元に行く
10枚程度の呪符を車に貼り付ける
少しして、エンジン音がしなくなる
深夜兄さんが聞いてくる
「終わったー？」
「うん。そっちは？」
「これで最後ー」
その声と同時、また銃弾が放たれる
それはヨハネの四騎士に命中し、破壊する
それを見届け、私は車に乗り込む
「時間ヤバイよ」
「わ、ほんとだ。じゃあ飛ばしてこー」
深夜兄さんの掛け声で、また車が発進した
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←65話
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 132人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ネコネコ(プロフ) - コメント失礼します。前作も何度も読み返ししました！サイコーでした！！更新頑張ってください！ (10月16日 23時) (
レス) @page2 id: 8f8eebc461 (このIDを非表示/違反報告)
yokoharu02(プロフ) - とてと面白かったです！更新待ってます！！ (2022年12月27日 22時) (レス) id: 1f05b73e7b (このIDを非表示/違反報告)
ことこ(プロフ) - とても面白くて前作から一気読みしちゃいました！！更新楽しみに待ってます！ (2021年11月23日 0時) (レス) @page2 id: a4c79041d0 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶 - セラフの続き楽しみにしています！体調に気をつけて、更新頑張ってください！ (2020年5月2日 14時) (レス) id: 10e431e9a6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もちもち | 作成日時：2020年3月27日 21時
