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意識が飛ぶ
眼が覚める
意識が飛ぶ
眼が覚める
その繰り返しをもう、何度しただろうか
「………」
グレンは再び意識を取り戻し、薄く目を開く
景色が、歪む
おそらく自白剤のせいだ
私は状況を確認する
ひどく明るい、狭い部屋
床に固定された椅子
そこに縛られ、何度も同じことを聞かれている
「おまえは《百夜教》と繋がっているのか?」
『帝ノ鬼』が擁する、私設兵の軍服を着た男だ
顔は見えない
男は強い光を放つ電球をこちらに押し付ける
目が痛くて、まともに目を開くことができない
そしてこの状況が、おそらく三日以上は続いていた
意識が飛ぶとすぐに起こされる
そのせいで、徐々に脳の機能が低下していくのがわかる
嘘をつくことができる力が、失われていく
……喉、渇いたなぁ
ぼんやりと、くだらないことを考える
男がまた聞いた
「おまえは《百夜教》と繋がっているか?」
私はそれに笑みを貼り付ける
そして答えた
「……繋がってないよ」
「おまえは《百夜教》だ」
「違う」
男がそれに、苛立ったように舌打ちをする
光が絞られる
部屋が少し、暗くなる
瞳孔が開くのが追いつかなくて、目が慣れるのにしばらくかかる
徐々に目が慣れてくる
私に質問していた男の顔を見る
まだ若い、私より少し年上の青年だった
男は振り返り、
「これ以上は……」
すると部屋の、扉が開く
柊暮人が入ってくる
こちらを見下ろし、
「引き出せない?」
「はい。これが限界だと思います」
「で?こいつは真実を話しているか?」
男が私を横目で見る
困ったような表情を浮かべ、答えた
「……わかりません。ですが、ここまでやって口を割らないのなら、おそらく事実でしょう」
暮人が冷たい瞳で、こちらを見た
私はその視線を受け、笑う
暮人が言う
「……真実を言わなければ、深夜を殺す」
私はそれにやはり、笑みを浮かべる
動揺してはいけない
それこそ彼の思う壺だ
彼は愉快そうに笑う
「はは、これでも表情を変えないのか。すごい。賞賛するよ。さすが深夜の妹だ」
「……お褒めいただき、光栄です」
皮肉を込めて、言葉を返す
彼はそれに、また笑う
そして、
「気に入った。おまえを俺の許嫁にする」
「…………は?」
爆弾発言を落とした
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赤否棋聖(プロフ) - すっごいすっごいすぅっごい面白いです！！ゆっくりでいいので更新頑張って下さい！ (2019年5月13日 16時) (
レス) id: 248aef0291 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - 碧さん» ありがとうございます！掛け持ちをしているので更新は遅くなりますが、これからもよろしくお願いします。 (2017年11月17日 23時) (レス) id: 0767b2f3df (このIDを非表示/違反報告)
碧 - とても面白いです！大変だと思いますが、更新頑張ってください！ (2017年11月12日 19時) (レス) id: 16d028813b (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - まりなさん» そう言ってくれて嬉しいです！ありがとうございます。 (2017年8月9日 20時) (レス) id: 0767b2f3df (このIDを非表示/違反報告)
まりな - もちもちさん» 返信ありがとうございます。私はセラフの夢小説でこの作品が一番好きで毎日楽しみにしています！ (2017年8月3日 14時) (レス) id: aa6f182c0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち | 作成日時：2017年3月8日 22時
