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グレンが聞く
「おまえは、どこに所属しているんだ?」
柊か、《百夜教》か
するとそれに、彼女は答えた
「面白い方に。正直子供なので、権力や力に、興味ないんですよねぇ。運よく姉が異常に優秀だったので、当主候補になって期待もされませんし……」
「………」
「でも、もし暮人さんや、姉が死んだときのためにっていうことで、中途半端に訓練は受けちゃってて」
暮人とは、今日、演習場で私たちを監視していた人物だ
深夜から聞いた
「でも、子供のわりには才能があって、そこそこだとは思いますが」
と、シノアちゃんが動く
いつの間にか右手に呪符が現われる
子供のわりには速い
小さな体から殺気が噴き出す
この歳でこれか
恐らく、天才の部類に入る
私は彼女に拍手を送る
「おー、すごいすごい。さすが柊家の子だね」
「……馬鹿にしてるんですか?」
「まさか。本当のことを言っただけだよ」
私の言葉に、彼女は呆れたように溜息を吐く
そして言った
「笑い方や動作も、深夜兄さんそっくりですねぇ」
「そんなに似てる?」
「ああ、最近更に深夜に似てきて、更にウザくなった」
「あはは、それは心外だなぁ」
グレンにまで言われてしまった
だから最近、グレンからの当たりが強いのだろうか
そんなことには興味がないので、彼女に話を促す
「で、真昼からの伝言って?」
「正直言うと、あなたにはないんですよねぇ。深夜兄さんの妹だから、少し気になっただけで」
「なるほど。じゃあ私のことは空気と思って、グレンに真昼の伝言とやらを伝えてよ」
ここでこの場を離れる馬鹿はいないだろう
後からグレンに聞くこともできるが、きっと教えてくれない
グレンは秘密主義だからね
私の言葉に彼女は諦めたようで、素直にグレンへと伝えた
「《百夜孤児院》には来ないでください。姉は《百夜教》をも裏切るつもりです」
「………」
「という情報を、この状況であなたに漏らしても平気なほどに、姉はあなたが好きなんだ、ということに、私はとても驚きましたが」
グレンってば、愛されてるなぁ
その理由は、なんとなくわかってしまうが
そんなことを思いながら、私は彼らの聞いていた
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赤否棋聖(プロフ) - すっごいすっごいすぅっごい面白いです！！ゆっくりでいいので更新頑張って下さい！ (2019年5月13日 16時) (
レス) id: 248aef0291 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - 碧さん» ありがとうございます！掛け持ちをしているので更新は遅くなりますが、これからもよろしくお願いします。 (2017年11月17日 23時) (レス) id: 0767b2f3df (このIDを非表示/違反報告)
碧 - とても面白いです！大変だと思いますが、更新頑張ってください！ (2017年11月12日 19時) (レス) id: 16d028813b (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - まりなさん» そう言ってくれて嬉しいです！ありがとうございます。 (2017年8月9日 20時) (レス) id: 0767b2f3df (このIDを非表示/違反報告)
まりな - もちもちさん» 返信ありがとうございます。私はセラフの夢小説でこの作品が一番好きで毎日楽しみにしています！ (2017年8月3日 14時) (レス) id: aa6f182c0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち | 作成日時：2017年3月8日 22時
