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学校からの帰り道
私は今の状況について、整理していた
・水面下で始まってしまった《百夜教》と『帝ノ鬼』の戦争について
・柊真昼が柊家を裏切り、《鬼呪》という禁呪の研究をしていることについて
・そして『帝ノ鬼』が、敵の正体に気づいたというのに、いまだに派手な殺し合いに発展していない、今の状況について
「………」
私は真昼が言っていた言葉を思い出す
『あのね、今年のクリスマスにね、一度世界が滅ぶの』
そんなことを、彼女は突然言い出した
『黙示録のラッパが鳴って、ウイルスが蔓延する。そしたらきっと、今よりもっと力が必要な世界に変わっちゃう』
その言葉の、意味がわからなかった
いやもちろん、言っていることはわかる
ウイルスが蔓延し、世界が滅ぶ
内容はひどくシンプルだ
だが、それをする必要性を感じない
《百夜教》は既に、この国の中で最大規模の宗教組織なのだから
むしろ、いまの政治体制を壊したいのは『帝ノ鬼』のはずだ
……もしかして、柊真昼が《百夜教》のスパイとして、連れ出されたとか?
「でも、そんな馬鹿げた絵空事は、実現しないと思うんだけどなぁ」
だが、真昼はそう言った
確信がありそうな顔で、そう言った
世界はウイルスで滅ぶ
それも今年のクリスマスに
タイムリミットは後六ヶ月
「………」
それに、黙示録のラッパというのも気になる
昔、何かの本で読んだ気がする
だが、思い出せない
……家にある資料を、片っ端から当たるしかないか
戦争。ウイルス。クリスマス
「後手に回るくらいなら、先にコンタクトを取った方がいいかな?」
小さく呟く
そうじゃなくとも、柊家は私やグレンを疑っているのだ
今も監視がついている
そしてそれは、都合がいい
実際には私ではないから
つまり今、情報戦で一番遅れているのは柊家だ
だが、ゆっくりしている暇はない
柊家も馬鹿ではないのだから
「……それより今は、逃げること優先だよね」
そして私は、監視を撒くために、裏路地へと入っていった
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赤否棋聖(プロフ) - すっごいすっごいすぅっごい面白いです！！ゆっくりでいいので更新頑張って下さい！ (2019年5月13日 16時) (
レス) id: 248aef0291 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - 碧さん» ありがとうございます！掛け持ちをしているので更新は遅くなりますが、これからもよろしくお願いします。 (2017年11月17日 23時) (レス) id: 0767b2f3df (このIDを非表示/違反報告)
碧 - とても面白いです！大変だと思いますが、更新頑張ってください！ (2017年11月12日 19時) (レス) id: 16d028813b (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - まりなさん» そう言ってくれて嬉しいです！ありがとうございます。 (2017年8月9日 20時) (レス) id: 0767b2f3df (このIDを非表示/違反報告)
まりな - もちもちさん» 返信ありがとうございます。私はセラフの夢小説でこの作品が一番好きで毎日楽しみにしています！ (2017年8月3日 14時) (レス) id: aa6f182c0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち | 作成日時：2017年3月8日 22時
