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学校を数日休んだ
ずる休みだ
「………」
自室のベットの上で、ぼんやりと天井を見上げる
しばらくそこにいると、ベットサイドから携帯の着信音が鳴った
見知らぬ番号が表示されている
通話ボタンを押し、出る
「どちらさま?」
『俺だ』
柊暮人の声だ
私は思わず顔を歪めた
「何の用?」
『いや、君が登校拒否だと聞いてね』
「あはは、無理矢理、君の許嫁にされたからさぁ。私の純粋な恋心が痛くて痛くて」
私は笑いながら言う
すると、彼は淡々と答える
『ああ、グレンか。残念だが、おまえとあいつが結ばれることはない。おまえは俺の許嫁だ』
「……ちなみに言っておくけど、恋心って言うのは嘘だからね?」
『そうなのか?俺はてっきりそうだとばかり思っていたが』
それなのに、私を許嫁にしたのか
性格の悪い奴だ
『安心したよ。これで優秀な部下を殺す必要がなくなった』
その言葉を聞いて、思わず息を飲んだ
間抜けな声が、自分の口から漏れる
「……は?」
『おまえの心がもし、グレンにあったのなら、あいつを殺そうと思っていたが……。ここで殺すには、あいつは惜しいからな』
「えっと、それは冗談かな?」
『いや、本気だ』
「………」
私は思わず沈黙してしまう
彼が本気だというのなら、本気なのだろう
否定して正解だったらしい
大きく溜息を吐き、言う
「……愛が重いよ」
『ははは。これでおまえも、自由に行動できないだろう?おまえは俺のものだ。そのことを忘れるな』
「……で?結局、要件は何なの?」
それに、暮人は言う
『今日、学校に来い』
「えー……」
『わかっていると思うが、おまえに拒否権はない。これは命令だ。おまえにやってもらいたいことがある』
「やってもらいたいことって?」
『来たら教える。9時に生徒会室で』
そこで、通話が切れた
暗くなった携帯の画面を見つめ、電源を切る
許嫁とは名ばかりだ
結局私を、手駒にしておきたいだけなのだろう
そちらのほうが、こちらとしても割り切れるから有難い
だが、
「そのために人を殺すっていうのは、理解ができないけど」
そんなことを呟きながら、私は学校へ行く準備を始めた
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赤否棋聖(プロフ) - すっごいすっごいすぅっごい面白いです！！ゆっくりでいいので更新頑張って下さい！ (2019年5月13日 16時) (
レス) id: 248aef0291 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - 碧さん» ありがとうございます！掛け持ちをしているので更新は遅くなりますが、これからもよろしくお願いします。 (2017年11月17日 23時) (レス) id: 0767b2f3df (このIDを非表示/違反報告)
碧 - とても面白いです！大変だと思いますが、更新頑張ってください！ (2017年11月12日 19時) (レス) id: 16d028813b (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - まりなさん» そう言ってくれて嬉しいです！ありがとうございます。 (2017年8月9日 20時) (レス) id: 0767b2f3df (このIDを非表示/違反報告)
まりな - もちもちさん» 返信ありがとうございます。私はセラフの夢小説でこの作品が一番好きで毎日楽しみにしています！ (2017年8月3日 14時) (レス) id: aa6f182c0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち | 作成日時：2017年3月8日 22時
