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『まぁまだ引っ越してきて初日だったから寝れないのはわかるけど…
ちょっと怒っちゃったから怖かったかなと思って』
K「全然大丈夫だよ、ありがとう。
俺らだともっと怒ってるからw」
N「美花さん、言い方まだ優しいw」
E「タキも嬉しいんだと思います」
『嬉しい?』
K「美花ちゃんのおかげで韓国にいた時より笑ってるんだ、タキ」
普通に私の前では過ごしていた彼らだけど
数ヶ月前までは番組をやっていたんだとケイ君の言葉を聞いて改めて思い知らされた
番組の様子はおじさんからずっと聞いていたし
悔しい思いをした4人の練習生を自分の事務所からどうしてもデビューさせたい事も聞いていた
ケイ君の言葉を聞いて嬉しかった
こんな私でも必要とされているんだと
悔しい思いをした彼らの力になれているんだと
K「だからこれからも、って…
美花ちゃん。」
E「美花さん、どうしましたか」
『え?』
N「…」
ニコラス君が無言で私の所に近付いてきて額に触れた
N「大丈夫、ですか」
いつの間にか私は泣いていたらしい
『っ!大丈夫大丈夫!
こんな私でも力になれるんだって思ったら、ごめん!暗くなっちゃって(ギュッ』
何が起こっているんだろうか
なぜかケイ君に抱き締められている
K「こんな私とか言わないで。俺たちみんな美花ちゃんに助けられてるよ?
だから、まぁまだ始まったばかりだけどさ、この生活。
これからもずっと俺たちの事を側で支えてくれない?」
N「俺も、美花さんの笑顔好き、頑張ろうと思える。
元気でる、だからこれからも支えてほしいです」
E「ね、美花さん、僕たちみんなもう、美花さんに、助けてもらってます。
だから泣かないで、笑顔でいてくださいね」
まだ数日しか一緒にいないのにこんなに嬉しいセリフを言ってもらえて泣かない人どこにいます?
むしろいるなら教えてほしいわ
リミッターが外れたかの様に涙が溢れてくる
K「今日は思う存分泣いていいから」
『うん、ありがとう」
そこで私の記憶は途切れた
朝目が覚めると知らないベッドだった
部屋を見渡すと誰もいない様で、この香水の匂い誰の匂いだっけかなと寝ぼけたまま考えていたら
ガチャ
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作者名:やみやみ | 作成日時:2023年8月31日 0時