大丈夫だよ [原石] 短編集 (ページ9)

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もういや hkjr ページ9

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樹side

ザーーザーー

樹「ん、、、」ズキズキ

目が覚めると雨の音が聞こえた。
うわ、最悪。

樹「ん、、はぁ、、」

頭痛がする。
俺は小さい頃から偏頭痛持ちだった。
雨の日は特に最悪だ。

隣のベッドで寝てる北斗を起こさないように
声を出さずに耐える。
いつもなら薬を飲むが今日はどうしても飲めない。
なぜなら模試があるから。

俺と北斗は受験生だ。
北斗は頭がいいから上の高校を目指すと言っていた。
俺の頭では無理と先生に言われたが
北斗と同じ高校に行きたくて頑張っている。

今日は学力を確かめる大事な模試だ。
だが、薬を飲めば必ず眠くなってしまう。
だから、今日は飲めないのだ。

樹「ん、、」

ズキズキと痛む頭を枕にグリグリ押し付ける。
なにをしようとも治るまで待つしかない。

樹「はぁ、、、はぁ、、」

なんとか耐えていると

北「じゅ、り？」

北斗が起きたようだ。
朝の弱い俺をいつも起こしてくれる。

ベッドのそばまでくると

北「じゅり？朝だよ？」

樹「ん、今行く。」

俺の寝起きがいいことにびっくりした顔をしていたがそのまま下に行ってしまった。

北斗にバレたくないがいざ気づかれないと気づいてほしい、助けてほしいと思っている自分もいる。

樹「うっし、できる。」

自分に言い聞かせ制服に着替えて下に行く。