大丈夫だよ [原石] 短編集 (ページ7)

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Ⅱ ページ7

北斗side

必要なものを揃え、会社に休むことを連絡する。

北「たいが？お熱ピッピしたいから腕上げて？」

いつもならイヤイヤするのに今日は大人しい。

ピピピピピピ
38.9℃と表示されている。

これはしんどいな。
病院行くしかないか。

北「たいが、今日しんどいでしょ？
それないないしてもらうためにもしもししに行こ？」

大「、、や、」グスッ

あぁ、またぐずり始めてしまった。
泣かせるとさらにしんどくなるので
背中をリズム良く叩きあやすと寝てしまった。

冷えピタを貼り、ポカリをコップに移す。

本当はベッドに寝かせたいが、
また起きたときにそばにいられないと困るからソファーに寝かせおかゆを作る。

結局大我はおかゆができるまで起きることなく眠っていた。

起こすのは申し訳ないがおかゆを食べてもらうために起こすことにした。

北「たいが？たいが？」

大「ん、、おとーさん、、」
手を伸ばしてきたのでそのまま抱き上げ膝に座らせる。

北「おかゆさん、食べる？」

大「、、、フルフル」

北「少しだけでいいからね？
ほら、」
ふーふーとしっかり冷ましあーんと口に持っていくと小さく口を開け一口、また一口と食べてくれた。

1/3くらい食べ終えたところで
大「も、いい、、」

北「ん、よく食べれたな。」

おかゆを片付け、もう一度熱を測る。

ピピピピピピ
38.3℃
少しは下がっているが、まだ高い。
やはり病院に連れて行こう。

北「たいが、やっぱもしもししてもらいに行くよ。」

大「いや、、、」グスッ

北「たいがもしんどいの嫌でしょ？
ね、もしもししてもらったらしんどいのないないしてもらえるよ？」

大「、、、」

北「おとーさん、いっしょだからな？」

大「おとーさん、て、ぎゅって、してくれる？」

北「おう、ずっとぎゅってするよ、」

大「たいが、がんばる。」

北「おお、さすがだな。
やっぱ、たいがは強いね」

大我の機嫌が変わらないうちにコートを着せブランケットと診察券、保険証など必要なものを持ち車に乗り込んだ。