大丈夫だよ [原石] 短編集 (ページ46)

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Ⅴ ページ46

北斗side

その日から1週間くらい入院をすることになってまた学校にいけなくなってしまった。

でも、前のようになんで俺だけって考えることはなくなった。
お父さんが

優吾「神様はその壁を北斗に乗り越えて欲しいから与えたんじゃないかな。
その強さがあるって北斗のことを信じてくれてるからだよ。
お父さんも一緒についてる、一緒に頑張るから。
北斗ならできるってお父さん、信じてるよ」

って言ってくれたんだ。
俺はこの壁を超えて見せる。
いつか必ず全力で走り回るんだ。

これで俺の小学生の時の話は終わり。
もうあの日以来走ったりはしてないよ。
二度とあんな思いしたくないからね。

この出来事は一つ自分の中でいいおもいでになってるよ、ある意味ね。

あ、あと中学では友達ができたんだ。
こいつらは俺のこと知った上で付き合ってくれてるの。
発作が出た時もすぐに対処してくれる。
バカみたいに明るい奴らでその明るさにたくさん助けられてる。

いつまでも一緒にいられるように俺は今日も頑張るんだ。

fin.