大丈夫だよ [原石] 短編集 (ページ5)

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Ⅴ ページ5

大我side

ゼリーを見つけまだ寝かせようと思い少し片付けをしていた。

そろそろ薬を飲んで欲しいと思い部屋に向かうと

ガチャ
大「ほく、と！？！？
大丈夫か！？」

過呼吸ぎみに床に座り込んでいる北斗の姿が目に飛び込んでくる。

大「ゆっくり、息吸ってな、
すーーはーーすーーはーー」

北「はぁはぁはぁはぁ」

北斗の目は虚でずっとなにかを繰り返し言っている。

北「たい、が、兄さん、が、、おれ、の、せいで、、、はぁはぁはぁはぁ」

俺の言葉なんて一個も聞こえていないようだった。

俺は北斗の顔を両手で挟み無理やり目を合わせる。

大「北斗？
俺ならここにいるよ？
大丈夫だからね？」

そう言うと、徐々に目の焦点が合ってきて

北「に、いさ、ん、、、？」

大「うん、そうだよ。」

乱れた呼吸をなんとか落ち着かせると

北「、、、」ギュッ

大「どーした？不安になっちゃった？」

北「兄さんが、兄さんが、」

泣きながら見た夢を話してくれた。

大「俺は大丈夫だよ、
北斗のせいとかじゃない。
ここにいるから、」

北「ん、、、はぁ、」

大「ほら、ここじゃ寒いだろ？
布団入るよ」

体を抱えてベッドまで運ぶ
冷えピタをとりに行こうと立ち上がると
控えめにギュッと服のそでを掴まれた、

大「？」
北「、、、に、て」
大「ん？北斗？」
北「ここにいて！」

大「不安になっちゃったよね。
大丈夫、ここにいるよ。」

そでをつかんでいた手を握ると
恥ずかしそうに、けど少し照れ臭そうに握り返してきた。

最近は大人っぽくなってきたと思っていたが、まだまだ俺のかわいい弟らしい。

その後少しの間俺から離れなくなったのは別の話。

fin.

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まだ前の話が完結していないのに
別の作品を作ってしまいました。

自由な設定で書いていきます。