大丈夫だよ [原石] 短編集 (ページ3)

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Ⅲ ページ3

北斗side

ここは？
気づくとスーパーにいた。

隣には大我兄さんがいる。

あれ、俺、、、

そう考えていると

客「きゃぁぁぁぁぁぁ！！！」
悲鳴が聞こえた。

悲鳴のする方に向かうと
女性が男にナイフを突きつけられていた。
女の人が逃げようとした瞬間、
後ろから男が突き刺した。

客「きゃぁぁぁぁぁぁ！」

店内は騒然となり客たちが出口へと向かい出す。
俺は足がすくみそこから一歩も動けなかった。
すると男がこちらに向かってくる。
大我兄さんが俺の前に出て守ってくれようとしている。
ダメだよ、そんなことしたら兄さんが。

怖くなりギュッと目を閉じる。
「うっっっ」
呻き声が聞こえたと思い目を開けると男を店員さんが抑えていた。
激しい取っ組み合いになり、
その勢いのまま店員さんのお腹のとこから赤い液体がぼたぼたと流れてくる。

男はそのまま逃げていく。

俺は、もうパニックだった。
あぁ、俺が動けなかったから、
この人は、

北「はぁはぁはぁはぁ、はぁ」
あれ、息ってどーやってするんだっけ？

目が閉じていく、
が呼吸は苦しいままだ。

北「はぁはぁはぁはぁ、、、」
？「、、と？、、く、、ほ、くと？」

薄れていく意識の中誰かの呼ぶ声がする。