大丈夫だよ [原石] 短編集 (ページ15)

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怖い… kymshn ページ15

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これは俺がまだ幼稚園の時の話。
その日はみんなでかくれんぼをしていたんだ。

大「じゃあ、君が鬼ね。
よーい、スタート！」

いつも一緒に遊んでた友達何人かが参加した。
おれは今日こそは見つかるまいと少し離れたところにある小さな物置の中に隠れた。

扉を閉め物音を立てないように息を潜める。

トコトコトコ

足音が聞こえる。
鬼かも知れない。

おれは声を出さないように、息を止める。

だんだんと足音は遠ざかっていった。
やった、見つからなかった
今日は勝てるかも知れない。

ある程度時間が経っておれは隠れるのに飽きてきてしまった。
もう、見つかってもいいや。
そう思い扉に手をかける。

ガタッ

ガタガタガタッ

え、、開かない。
嘘でしょ？？

一生懸命扉を横にずらそうとしてもずれない。
まって、おれ閉じ込められた？
どーしたらいいの？

そこからのことはあまりよく覚えていない。
気づいた時には先生に抱っこされていた。

あとから聞いた話ではおれは倉庫の中でパニックを起こしていたらしい。
先生がおれがいないことに気づいて探してくれたようだった。

ちょうど寒い日で倉庫の中でガタガタと震えながらパニックになっているおれをなんとか落ち着かせてくれたらしい。

そんなことがあってからおれは暗くて狭い場所がダメになった。

エレベーターには乗れない。
乗ったらあのことを思い出してしまいそうだからである。