こいつ、俺のだから。

５ -山田- ページ5

隣に座っている幼馴染み.....Aは俺と裕翔の、初恋の人。


裕翔も幼馴染みってことは数年前に知ったばっかりだけど。



こいつは俺らが本気なことは気づいていない。



中学の時、Aのことを無視し出したのは見てもらえると思ったから。



それは裕翔も同じ考えだったみたいで、同じ時期から無視しだしたとか。



Aが付き合っていると噂がたった時は、嘘だと思い本人に聞きに行った。



すると、Aは嬉しそうに頷いて。



高校もそいつと同じところに行ったし。



いつ破局したかは知らない。



でも大体は検討がつく。



高２の秋頃だろう。



あの時は泣きわめいて大変だった。



｢あ、そう言えば、私、JUMPのライブのチケット取れたんだ。｣



山田｢え、それまじ？！｣



｢まじまじ。

ほら、涼介達がさJUMPだからってファンクラブ入っじゃん？去年。
で、今年応募してみたらなんと！当たってたんだよね〜｣



今年は特に当たりにくいとかスタッフさん言ってたのにな。



山田｢運だけはいいってことか。｣



｢運だけはってなによ、運だけはって。｣


まぁ、ライブでAを見られるなんてハッピーかも。



山田｢席どこ？｣



｢まだ知らなーい。｣



スタンドだったらどうしよ。



頼んでアリーナにしてもらう？あ〜でもなぁ...。



｢涼介と裕翔がライブしてるの、楽しみだなぁ〜｣



うん、もうどこの席でもAを見つけよう。

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