こいつ、俺のだから。

３７ -山田- ページ37

２人は今頃付き合ってるんだろーな。



山田｢あ〜。

結構ショック。｣



俺はソファーに座って項垂れる。




知念｢何言ってんの。
涼介には僕がいるじゃん。

てか勝手に涼介に彼女が出来ても困るし。

僕に誰が奢ってくれるのさ｣



知念は相変わらずで。



山田｢ははっ。確かに。

って違うでしょ。
俺以外にみんな奢ってくれるじゃん。｣



でも、Aの事だし。


無理矢理割入っても、俺に勝ち目ないし。




山田｢あ〜あ。｣



知念｢でも、第三者から見たらあの子には涼介より裕翔って感じかな。

見た目って言うか、雰囲気？｣


よく言われる。




俺と少し系統が違うって。





何が違うのか今でも全く分かっていない。




山田｢俺と違うくても、俺は好きだったから。

これからは仕事に熱中するか〜｣



と開き直る俺。



でも、やっぱりこの長かった初恋の終止符だから泣いてしまう。




天井を見て、涙を乾かす。




知念｢失恋した時は泣いた方がいいよ｣





知念はいつもより優しくて。




山田｢泣けねぇよ｣




それを言った時、頬を涙が伝った。




目が熱い。




17年の初恋が今日終わる。

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