こいつ、俺のだから。

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知念『まぁ涼介のスマホからって気にしないで。

今、２人はメイクに行ってる。
で、僕はお礼が言いたいの。』




お礼？


そんな知念くんにお礼を言われることなんてしていない。




知念『２人を守ってくれてありがとう。』



守る？何のことだろうか。




私はソファーに寝転ぶ。




｢ごめん、何のことかさっぱりなんだけど。｣



私は思ったことをそのまま言う。




知念『週刊誌とか。

撮られないように気を使ってもらってるでしょ？
それについてだよ。』



｢あぁ。もう慣れなから大丈夫だよ。
お礼なんて言われるほどでもないし。｣




昔からなんだからね。



中学の時親に言われたことが習慣になってるだけ。



『絶対に、２人の邪魔はしてはいけないよ。
もし、撮られちゃったりしたらもう遊べなくなるからね。』




と。




知念『あとね、謝りたいんだ。この１週間について。』



この１週間？




何か知っているの？



知念『なんで？って思ってるでしょ。
１週間、連絡を取るなって言ったの、僕らなんだ。
２人が君のことばっかだったからね。

迷惑だったかな？』



そうだったんだ。




｢迷惑じゃないよ。

結構有難かったかな。
私、この1週間忙しかったからね。｣



少し私は笑って。




知念『君はどっちのことが好きなの？』



急だ。


電話の奥から、｢おい！｣と聞こえる。



誰かが止めようとしたのだろう。



｢ん？


私が好きなのは＿＿＿＿＿だよ。｣

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