こいつ、俺のだから。

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『でもね、付き合ったのに俺らとよく一緒にいてさ。

めちゃくちゃ嬉しかったんだよ、それが。

気づいてる？俺らがAのこと好きだってこと。
友達としてじゃなく、女の子として。』



好き。か。




こんなに前からだったんだ。




『Aの全部が。

仕草、話し方。


全部好きだなんだよ。


ね、先生。


これさ、編集してさ大人になって出会ったら渡してくんね？』



涼介が撮っていた先生にそう言う。



『はぁ？めんどくせぇな〜。
まぁ、いいか。大人になって、出会ったら。な。』




『やった。

じゃ、A。


大人になってこれを見たら、俺らに気持ち教えてよ。』



そこで切れた。




どう言う映像だったのか。




なんでこれを作ったのか。




全く分からなかったが、ただ言えることは



２人の青春も、時間も。




私のために使ってくれているということ。




私はパソコンを閉じ、スマホを開く。




グループLINEを開いて、LINEを送る。





USBメモリ見ました。





とだけ送る。



他には送らない。




急に気持ちを教えろなんて言われても、わからないから。




この先、私がどちらと付き合うことになっても、





私は多分、平等に接するだろう。

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