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その映像は、私と涼介、裕翔3人が教室で話している映像で。




いつ撮られていたのか、どこで撮られていたのか。




全く思い出せない。




『ね、2人共。

私ね、2人とは違う高校に行くの。』



進路の話し。




この頃の2人は仲のいい3人だと思っているだけで。


『え、堀越に行くって....』



まだ幼い涼介の声。



『うん。でも、丸くんと同じところに行きたいから。』




丸くんとは、丸山宗也くん。



私の彼氏だった人。



こんな映像もう要らないのに。




『そっか。
Aと高校も一緒だと思ってたのになぁ〜

ま、仕方ないか』


裕翔のあまり変わらない声。



放課後の下校の放送が流れていて。



『おーいA帰るぞ〜』



部活が終わったのであろう、丸くんが来て。


『あ、丸くん帰ろっか。』



2人を置いて私は帰った。



でも、2人がまだ映ってて。



『2人とも、気持ちはわかるけどな?』



とカメラに映っていないところで声がして。




その頃、2人が仲が良かった男子だろう。




『Aはもう山田と裕翔のじゃねぇーんだから。』



どう言うこと?私が涼介と裕翔のじゃないって....?




涼介は薄ら笑って、撮っていたであろうカメラに手を伸ばし止めた。



そこで映像は、終わって。



すると、また映像が変わり。



教室で卒業証書の入った筒をもった涼介と裕翔が。



『A。
これを見ていますか?』



裕翔が笑顔でそう言って。



涼介は涙ぐんでいる。




『さっき、卒業式が終わって、今外でみんなは写真を撮っていると思う。』


裕翔が淡々と話す。



あぁ。この時確かに涼介と裕翔いなかった。




『おいお前ら、早く撮り終われよ?』



『わかってるし』



先生の声と、鼻声の涼介。



『俺ら、3人で中1の時からやって来てさ。


撮影の時も応援してくれたし、勉強が遅れたら教えてくれて。
でも、その頃の俺らってAの事よく無視してて。

無視したら、振り向いてくれるんじゃないか?!なんて二人で話してさ。』



ね?と顔を合わせる2人。




『そうそう。
でも、全然振り向いてくれなくて。
丸山なんかも付き合いだしてさ。

その頃はショックで学校休もうかと思ったほどだったもん。』



涼介は笑って。




でもね...と裕翔は口を開いて。

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ユウナ(プロフ) - 完結おめでと!お疲れ!めっちゃ面白かった!隣の部屋の絶対王子様の方にも遊びにいくね! (2017年8月18日 0時) (レス) id: a67999168f (このIDを非表示/違反報告)
ゆーのん - ヤバイ(≧^≦)/めっちゃドキドキしました!!、 (2017年8月17日 23時) (レス) id: 008757312e (このIDを非表示/違反報告)
美花(プロフ) - 真麻さん» ありがとうございます! (2017年8月17日 11時) (レス) id: d0503d8f0c (このIDを非表示/違反報告)
真麻(プロフ) - 感動です、、、泣 (2017年8月16日 22時) (レス) id: 62b049ed6c (このIDを非表示/違反報告)
美花(プロフ) - 和美/美香さん» ありがとうございます!頑張りますね! (2017年8月5日 22時) (レス) id: d0503d8f0c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美花 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/minami03071/  
作成日時:2017年7月31日 22時

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