ドS王子と呼ばれたあの子は・・・

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―in学校―
先生 「よーし。席替えするか？」
クラス「したいでーす！！」
　 席替え…か。
先生 「じゃぁ、くじで決めるぞー。」
　 「井上くんと近くなれたらいいのに…。」
　 ボソリとつぶやく私。
先生 「ん？A何か言ったか？」
　 私はハッとして自分が発した言葉に驚く。
　 「いっ、いえ、何も、ない…です…。」
　 自分が言ったことが信じられず、動揺したまま返事をする。
先生 「そうか…。じゃぁ、この箱の中の紙をとっていけー。」
ーザワザワー
　 クラスから「誰々くんの横がいいー！」とか「俺一番後ろがいいな！」とか
　 自分のなりたい席を口にする声が聞こえてくる。
　 しぶしぶ私は紙を取りに行くと、書かれていた番号は31。
　 黒板に書かれている席の配置の私の場所は、窓際の前から4番目だ。
　 隣の席の子は10番の子。誰だろう…。
先生 「ん？あと1枚残ってるな。おーい。誰かまだ持ってないやついるかー？」
　 クラスのみんなは、紙を頭上にかかげて、持っているアピールをする。
先生 「おい、井上、持ってるか？」
瑞稀 「え、持ってないっす。別にどこでもいいんで。」
先生 「じゃぁ、最後の1枚だから、お前の席はー、10番！！」
　 井上くん、10番かー。って…えぇ？！10番？！私の隣？！
先生 「よし、じゃぁみんな席かわれー。」

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