佰陸拾捌ノ型 ページ10
治崎が悪態をつく。
今にも暴れだしそうな勢いで怒っている。
「Aの個性も魅力的だ…壊理と一緒に回収すれば…！
＿＿＿＿なぁ、音本。嫌だよなぁ」
『っ、なっ！』
倒れていた一人が……治崎の部下と思わしき黒いマントを羽織った奴が治崎の前に転がる。
「俺がこんな所で終わるのは……。音本は本当にによくやってくれたよ…お前なら俺の為に……
＿＿＿＿＿＿＿＿死ねるだろう！？！？」
＿＿＿＿＿ドォォッッッ！！！
『う、っそだろう……？自分ごと仲間を、分解して…融合した…？』
治崎の背中から四本の手が生えた。
先程の傷も全て消えている。
「さぁ……壊理とAを渡してもらおうか！」
異形になっても自分と仲間をその手で殺しても、目的を果たさんとする執念に、
そしてそんな存在が自分の個性を求めているこの状況に、
私は…………
久方ぶりの恐怖を覚えた。
「潔癖の毛があってな…触られると頭に血が上っちまう！Aは個性上、大丈夫の様だがここまでされたのは初めてだ…！
悲しい人生だったなぁルミリオン！」
『……？』
「壊理に、俺に関わらなければ個性を永遠に失う事も無かった！！」
『っ！？』
治崎が言った言葉に息を呑んだ。
個性を永遠に失う？そう言ったのか？
完成品はもう出来ていて……それが通形先輩に撃ち込まれた？
(じゃあ通形先輩は……！！)
体が怒りに震える。
壊理ちゃんを、辛い目に合わせただけでなく。
通形先輩の個性を、ヒーローになる夢を、奪った。
許せ、ない。許せるものか。
絶対に許さない。こいつは、私が＿＿＿＿＿
壊理ちゃんの方へ向かう治崎へ、無我夢中で攻撃を仕掛ける。防がれるが足止めは出来ている。
壊理ちゃんは、先輩は、私が……
(私が守るんだ！！！！)
至極単純な怒りは原動力になると、前世で義勇が言っていた。
その通りで、私はらしくないが思考より先に体が動いた。
今までとは比べ物にならない速さで向かってくる壁。
なら此方はそれを上回る速さで。
『玖ノ型＿＿＿雷影』
速く、速く壁をただ斬り裂いていく。
＿＿＿＿が、そこで。
ドガッッ！！！！
治崎に当たる一つの攻撃。
「コイツの相手は、私がする！！」
『！ナイトアイ…！』
ー
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実珠(プロフ) - こはねさん» いえいえ作品を大切に思ってくださっている事が伝わって嬉しかったです︎💕 ありがとうございます！ いつか直るといいなあとは思っているんですが……楽しみにしてくれている読者様に1〜3章公開できなくて心苦しいっ泣 (1月13日 15時) (
レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
こはね(プロフ) - そうなんですか、、それはムカつきますね！初コメがこんなコメントになってしまい申し訳ないです！！実珠さんの事情もあるだろうに無神経でした！！すみません！ (1月12日 21時) (レス) id: f36870967d (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - こはねさん» わぁぁぁすみません〜……！！！1〜3章なんですがバグか何かで誤って消えてしまって、、、作品復活ツールを使っても戻らない次第で😭 出来れば再公開したいのですが……！申し訳ないです泣泣 (1月12日 20時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
こはね(プロフ) - 1〜3章が無くなったのは何故でしょうか、、？この作品はとても大好きでよく見返してました！なので4章からでも特に問題なく読めたのですが、やはり物足りなく感じてしまってます、、、。再公開して下さると嬉しいです (1月12日 18時) (レス) id: f36870967d (このIDを非表示/違反報告)
sou - 4回目ですが、やはり面白いです (2023年1月28日 14時) (レス) @page43 id: 4c3e1ad624 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：実珠
| 作成日時：2020年8月7日 23時
